既に日常会話でもカタカナで使われる単語でもある『Outside』と『Out』。
どちらも説明するまでもなく『外』という意味になります。
しかしながら、厳密な使い方についてはあまりご存知が無い方が多いと思います。
簡単な単語程、意外と奥が深いのが英語です。
この記事では“Outside”と“Out”の違いを分かりやすく説明していきます。
「Outside」とは?
一言で説明すると『内側とはっきりと区別をつけた場合の外』です。
当たり前の事を言っている様に聞こえるかもしれません。
しかしこのはっきりと区別をつける場合というのがポイントです。
もう少し厳密に説明すると『対照』させたい場合に使う単語と理解頂ければ間違いありません。
例えば『He painted the outside of the wall. 』(彼は壁の外側を塗った。)という文章に出て来る『Outside』は『Out』にはできません。
『Out』にしてしまうと、『壁から塗った』という意味が全く違う文章になってしまいます。
この単語は名詞、形容詞、副詞、前置詞として使う事が出来ます。
「Out」とは?
単純に『外』とも訳せますがニュアンス的には『外の方へ向かって』という意味です。
もう少し厳密に説明をするともともと内側にいた物や人が外に向かって何かしらの行動や変化を起こすというイメージです。
例としてあまり綺麗な言葉ではありませんが、『Out of my way!』(どいて!)という表現があります。
これはもともと対象が私『my』の行く先を邪魔しているので、その場所から外れる、つまり外に向かって出ていくという意味で『Out』にしています。
これが『Outside of my way』ですと全く違うニュアンスになってしまいます。
あえて訳すのであれば、『私の通り道の外側』となります。
この単語は名詞、形容詞、副詞、前置詞の他に動詞としても使う事が出来ます。
「Outside」と「Out」の違い
この2つを区別するポイントとして2つの見方があります。
1つは『対比をしているか』。
もう一つは『動詞として使えるか使えないか』です。
『Outside』は単純に『外』もしくは『外側』。
『Out』は『外の方へ』という意味で理解すると区別をつけやすくなります。
「Outside」の例文
・『My boss was smiling on the outside but really grumpy on the inside. 』(私の上司は外見は笑っていたが、内心は本当に怒っていた。)
・『We need an outside opinion to improve our production efficiency. 』(我々は生産効率を向上させるために外部の意見が必要だ。)
・『Economics is the outside interest to me. 』(経済学は私にとって専門分野外の関心事だ。)
「Out」の例文
・『Hey Tom. Let’s go out for dinner. 』(ねぇトム。夕食に出かけようよ。)
・『Please help her out. 』(お願いします。彼女を救い出して下さい。)
・『The car I wanted to rent was out unfortunately. 』(私が借りたいと思っていた車は残念ながら既に貸し出されていた。)
まとめ
如何でしたでしょうか。
簡単な英語ですのであまり意識されたことはないと思いますが、厳密な違いがある事をお判り頂けたと思います。
基礎的な単語は英語学習をする中で都度立ち返ってみるのも上達のポイントですので是非チャレンジをしてみて下さい。