「学校へ行く」「学校に遅刻する」など、「学校」を使った様々な表現がありますが、これらを英語で言おうとしたときに引っかかるのが前置詞です。
「学校で」と言う場合には“at”ですが、それ以外の場面では“for”を使うのか、それとも“to”を使うのか悩むこともあるでしょう。
この記事では、“for school”と“to school”の違いを分かりやすく説明していきます。
「for school」とは?
直訳すると「学校のために」という意味になります。
“for”は「〜のために」「〜にとって」など、文脈に合わせた様々な訳が当てられますが、共通していえるのは「(対象)に向かって」というイメージの言葉だということです。
言い換えると、目的を指しているということになります。
そのため“for school”も「学校のために」という意味から派生して「学校向け」「学校用」などの訳をすることもあります。
「for school」の使い方
A. This is a song for school. (これは学校用の歌だ)
B. I was late for school yesterday. (私は昨日学校に遅刻した)
C. I’ll get ready for school. (学校の準備をするつもりだ)
A. のように「(物)+for school」で「学校用の(物)」という形が多く見られます。
また、B. は「be late for 〜」で「〜に遅刻する」、C. は「get ready for 〜」で「〜の準備をする」というイディオムなので、後ろが“school”ではなくとも同じ形を取ります。
「to school」とは?
前置詞「to」は「〜の方へ」「〜まで」などの訳があるように、「(対象)に向いて」というイメージの言葉です。
「to」を使う場合は到達するところまで含んだイメージを持つため、目的を指しているだけで到達したかどうかは分からない「for」とは異なります。
そのため“to school”という使い方は下記のようになります。
「to school」の使い方
A. I went to school yesterday. (私は昨日学校へ行った)
B. Please tell me how to get to school. (学校への行き方を教えてください)
よく使われるのはA. の形です。
実際に学校に到達しているため、「to」を使うと考えると分かりやすいでしょう。
B. は「get to 〜」で「〜に達する」というイディオムなので、後ろが“school”ではなくても同様の形です。
「for school」と「to school」の違い
「学校用品」などを指す場合は“for”、学校に行く場合は“to”…というのがよく見られるパターンでの使い分けです。
“be late for”、“get to”などイディオムで覚えておきたいものもありますが、前置詞の持つ基本のイメージを押さえておけば選択できるはずです。
まとめ
“for school”、“to school”の違いについて見てきました。
「学校」という目的のことを伝えたければ“for”、実際に到達したことまで伝えたければ“to”というのが根幹です。
“for”と“to”の使い分けは“school”以外の場面でも遭遇するポイントなので、ぜひイメージで押さえておきましょう。