この記事では、「電炉」と「高炉」の違いを分かりやすく説明していきます。
「電炉」とは?
電炉は、でんろと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、でんきの略語や稲妻等の意味を持っている電の漢字に、火を入れて燃え続けさせておく所といった意味を有する炉の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ電炉は、電気炉の略語であり、電気による発熱作用を利用した炉を表すのです。
鉄のスクラップを原料に鉄鋼材作る設備として、電炉は活用されています。
「高炉」とは?
高炉は、こうろと読むべき言葉です。
漢字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、たかいやたかい所、優れている等といった意味の高の漢字に、火床やいろりといった意味がある炉の漢字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。
以上の事から高炉は、製鉄用として使用されている溶鉱炉を示すのです。
より具体的には、鉄鉱石を原料にして鉄鋼を作る設備を表現する際にこの高炉という言葉が用いられています。
「電炉」と「高炉」の違い
電炉と高炉の漢字表記を見比べてみると、直ぐに最初の漢字が電と高という違いがある事を発見可能です。
所が2文字目の漢字は同じ炉であり、どちらも鉄鋼を作るための炉を意味する言葉となっています。
とはいえ作り方に違いがあり、電炉は電気炉の略語であると共に、鉄のスクラップから鉄鋼を作り出す設備です。
もう一方の高炉は、鉄鉱石を原料にして鉄鋼を作り出す設備となっています。
まとめ
2つの言葉は共通する漢字が指し示す様に、どちらも鉄鋼を生み出す炉という意味を持つ言葉同士です。
とはいえ鉄鋼を作る方法には、相違点を見出す事が出来ます。
ちなみに電炉は、電気炉を略した言葉であり、鉄のスクラップを元にして鉄鋼材を生み出す設備に対して使用すべき言葉です。
対する高炉は、製鉄用の溶鉱炉であり、鉄鉱石を元にして鉄鋼を生産する設備を示す言葉として用いられています。