「アンチテーゼ」と「アンチ」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「アンチテーゼ」と「アンチ」の違いとは?違い

この記事では、「アンチテーゼ」「アンチ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「アンチテーゼ」とは?

「アンチテーゼ」とは理論や主張を否定するために反対の理論や主張をすることです。

頭ごなしに否定するという訳ではなく、その理論や主張の認めるべきところを認めた上で問題提起のために反対意見を出すようなものを指します。

例えばひ弱で気弱な主人公が努力や知恵で敵を倒すような物語は、強く人格者なヒーロー像に対して力も聖人のような人格がなくてもヒーローになり得るというアンチテーゼの一種です。

このように文章や言葉だけでなく、登場人物の人物像などの形で提起されることもあります。


「アンチ」とは?

「アンチ」とはなにかを否定することや否定する人です。

言葉としてはアンチテーゼのようになにかの言葉の頭につけて、それとは反対の性質を持つことを表す言葉としても使われますが、単純にアンチとだけ言う場合はその作品や考え方に対して否定的なことを指します。

またその否定に関しても問題提起するようなものではなく、ここが気に食わないから嫌いなどの感情的あるいは頭ごなしな否定であることも多いです。


「アンチテーゼ」と「アンチ」の違い

「アンチテーゼ」「アンチ」の違いを、分かりやすく解説します。

何かに対して良い点があることは承知の上で出される反対意見が「アンチテーゼ」で、何かを単純に否定する意見が「アンチ」です。

「アンチテーゼ」は問題提起の意図で出されることが多いですが、「アンチ」は多くの場合問題提起のつもりはなく単純な好みの問題などで出される意見が大部分を占めます。

まとめ

何かに対する「アンチテーゼ」という場合その何かに対して良いところは認めつつ問題提起であったり逆の性質を持つものの良さをアピールするために意見や作品を出していることがほとんどです。

ですが「アンチ」の場合問題提起のような建設的なものではない単純な否定であることが多いので、「アンチテーゼ」「アンチ」は本質的にも別物と言えます。

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