「製版」と「印刷」の違いとは?分かりやすく解釈

「製版」と「印刷」の違いとは?違い

「製版」「印刷」は具体的にどのような意味の違いがあるのでしょうか。

今回は、「製版」「印刷」の違いを解説します。

「製版」とは?

「製版」とは、「刷り上げる元になるデータを作成する作業」を指す言葉です。


「製版」の使い方

写真や文章を並べ新聞の紙面を作成するなど最終的な完成品として刷る内容を作成する作業を指します。

執筆された原稿や撮影した写真などをレイアウトし内容や見た目を調整しながら出力される完成形の元データを作る作業が「製版」です。

転写するデータを作成する最終段階でありこの段階でミスがあると刷り上がる完成品全てにミスが残ってしまいます。

修正できる最終段階なので入念なチェックが行われます。

作成した内容は金属板に転写するフィルムとして出力され一昔前まではアナログな手作業で行われていましたが、現在はすべてコンピューターによる作業です。


「印刷」とは?

「印刷」とは、「凹凸をつけた塗料を塗り紙や布などを押し当てて出っ張りの部分の内容だけを写しとる行為」を指す言葉です。

「印刷」の使い方

原版に作成された内容を写し取る行為を指す言葉です。

一般的にはチラシや本など紙に内容を刷ることを指しますが、図柄や模様を布地に写し取る行為も「印刷」に含まれます。

「製版」と「印刷」の違い

「製版」「印刷」の違いは「作業内容」です。

「製版」は写し取る内容を作成する作業なのに対し「印刷」は元になるデータを紙などに転写する作業を指します。

内容を紙などに写し取って作成する全体の工程のうち転写データに当たる原版の作成作業が「製版」で、原版を紙に写し取る作業が「印刷」です。

「製版」の例文

・『製版を急ぐ』
・『製版の段階でミスが発覚した』

「印刷」の例文

・『チラシを印刷する』
・『印刷する原稿をチェックする』

まとめ

「製版」「印刷」は作業の目的が異なります。

最終的な完成品を作成するまでのどの段階を指しているかを正しく理解し区別してください。

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