国家資格の有無が大きな相違点?
この記事では、「社会福祉士」と「ソーシャルワーカー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「社会福祉士」とは?
福祉系三大国家資格の1つ。
名称独占資格のため、資格を所持してないものが虚偽でその名を語った場合には法令違反になります。
日常生活を営むのに問題・困難を伴う人の相談にのり、指導支援を行います。
端的にいえば社会福祉業務全般を扱う“なんでも屋”かつエキスパートだと言っていいでしょう。
「ソーシャルワーカー」とは?
国家資格が無くても名乗る事ができ、生活相談員として活動できるのが「ソーシャルワーカー」です。
高齢者福祉や介護などの分野ごとの生活相談員と言っていいでしょう。
国家資格が不要なのが最大の特徴です。
「社会福祉士」と「ソーシャルワーカー」の違い
「社会福祉士」と「ソーシャルワーカー」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は国家資格が必要であるため試験を受ける必要もあり労力が掛かるのは言うまでもありません。
後者に関しては国家資格並びに国家試験がないために誰でも自由に「ソーシャルワーカー」を名乗れる点が大きく違うと言えるでしょう。
近年では「社会福祉士」と「ソーシャルワーカー」は同義語として認識している人も多々いる事でしょう。
自称「ソーシャルワーカー」が「社会福祉士」類似の名称で専門家を名乗っても問題なく、法令違反にはなりません。
これを逆手に取りグレーゾーンを狙った商売を仕掛け、高齢者に被害が出るケースもしばしば発生。
ニュースで見掛けた事がある人も多いと思われます。
まとめ
「社会福祉士」は社会福祉業務全般における知識を持ったエキスパートである意味なんでも屋だと言っていいでしょう。
国家資格であり名称独占資格のため、虚偽の資格所有は法令違反として罰せられます。
「ソーシャルワーカー」も福祉や介護などにおいて相談員として指導可能な立場にいます。
しかし国家資格が無くても名乗れるのに加え、「社会福祉士」と「ソーシャルワーカー」が同義語化と認識している人が多いのを逆手にとった悪徳商法を行う人も存在。
しばしば高齢者が巻き込まれたトラブルで「ソーシャルワーカー」の名前が挙がる事も多いのが現状です。
また「社会福祉士」は様々な分野に跨がって社会福祉業務を遂行します。
「ソーシャルワーカー」は基本的には業界・分野ごとでの相談員としての務めしか果たせません。