「諸般の事情」と「一身上の都合」の違いとは?分かりやすく解釈

「諸般の事情」と「一身上の都合」の違いとは?分かりやすく解釈違い

この記事では、「諸般の事情」「一身上の都合」の違いについて紹介します。

諸般の事情とは?

諸般の事情とは、いろいろな事情やさまざまな理由のことをいいます。

諸般の「諸」「もろもろ」とか「いろいろな」という意味を持つ漢字です。

「般」「物事のことがら」を表しています。

そのため諸般の事情はいろいろな事情があることを表しており、1つの理由だけではない場合に用いることが多いです。

ビジネスシーン等でも用いられており、複雑な事情の説明を省く場合に使用します。

イベントを中止する場合や何かを辞退する場合などに使うこともあります。

例えば、「諸般の事情があり明日のコンサートは中止になりました」といった使い方をします。


一身上の都合とは?

一身上の都合とは、自分の身の上や家族の問題など境遇に関わる事情のことをいいます。

ビジネスシーンでも使われますが、退職届を出す際や内定をもらったけれど辞退する場合などに使うことが多いです。

例えば家族の介護が必要になった場合などに、あまり詳細に事情を説明したくない時は「一身上の都合」を使ったりします。

会社の都合で解雇されるような場合には使用しません。

また、一身上の都合は日常生活で使うこともあります。

「一身上の都合により来月引っ越します」といった使い方をします。

少し堅苦しいイメージのある表現なので、日常会話で使うことはあまりありません。


諸般の事情と一身上の都合の違い

諸般の事情はさまざまな理由という意味の言葉なのに対して、一身上の都合は個人的な事情に限られます。

例えば病気や怪我などは諸般の事情にもなりますし一身上の都合にもなりますが、災害などは個人的な事情ではないので一身上の都合には含まれません。

また、諸般の事情という場合、1つの理由ではなく複数の理由があることが多いです。

まとめ

諸般の事情はさまざまな理由を表していて、一身上の都合は個人的な事情のことをいいます。

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