下落することを表す言葉として「暴落」と「急落」があります。
株式相場などでよく使われる言葉ですがこの2つはどのような違いで使い分け泣いているのでしょうか。
今回は、「暴落」と「急落」の違いを解説します。
「暴落」とは?
「暴落」とは、「数値が大幅に下落すること」を意味する言葉です。
「暴落」の使い方
条件によって変動する数値において通常考えられる変動幅を大きく超えて下落するさまを指します。
一般的には株式や原油価格など相場の大幅な下落に対して用いる表現ですが、内閣の支持率など相場以外に対しても使います。
具体的な下落の基準はなく多くの人が著しく下落したと感じれば「暴落」です。
何を基準にするかによってとらえ方は変わるため大幅に高くなっていた数値が適正水準に戻るなど下落幅は大きくても「暴落」扱いにならないこともあります。
「急落」とは?
「急落」とは、「急激に下落すること」を意味する言葉です。
「急落」の使い方
短い期間のうちに相場や支持率などの数値が大きく下がることを指します。
急激に下がる様子を表しているので長い期間をかけてだらだらと下がり続けるような変化は含みません。
どの程度の期間を短いととらえるかに基準はなく分単位で見れば「急落」でも1日単位で見れば常識的な変動幅を超えていないこともあります。
「暴落」と「急落」の違い
「暴落」と「急落」の違いは「時間」です。
「暴落」は著しく下落する数値の下がり具合を表す言葉なのに対し、「急落」は短期間のうちに急激に下落する時間の短さを表しています。
1年で価値が半分になるような大幅な下落は「暴落」に当たりますが短い期間の間に下がっているわけではないので「急落」には当たりません。
「暴落」の例文
・『石油危機で株価暴落した』
・『暴落したが急回復する』
「急落」の例文
・『株価が急落すると取引停止になる』
・『増税の発表を受けて内閣の支持率が急落した』
まとめ
同じ下落を表す言葉でも「暴落」と「急落」では意味が大きく異なります。
何を強調している言葉なのかに注意して使い分けてください。