この記事では、「自己犠牲の精神」と「献身的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自己犠牲の精神」とは?
自己犠牲とは自分のことより、周りを優先させることをいいます。
「優しくて、友達思いのタイプ」と思われますが、実際はそうではなく、その人自身を苦しめてしまう場合も。
自分よりも家族や恋人、友達の気持ちを最優先させるので、自然と「自分が我慢すればいい」と思ってしまいます。
その思いがストレスとなってしまい、その人の人生を、締め付けている場合もあります。
いいように見えて、かえって自分と周りに悪い影響を与えるのが「自己犠牲の精神」といえるでしょう。
「献身的」とは?
神さまや天使のような人といわれるのが、献身的な人です。
献身的の「献身」には、捧げるという意味があります。
悩んでいる友達のために話を聞いてあげる、落ち込んでいる家族を励ましてあげるなどが、献身的の行動にあたります。
その人の成長を願って、手を貸すことができるのが献身的です。
自己中心的の対義語として用いられることが多く、ポジティブな意味があります。
「自己犠牲の精神」と「献身的」の違い
「自己犠牲の精神」と「献身的」の違いを、分かりやすく解説します。
いずれも似ている表現ですが、いけない例として出されるのが「自己犠牲の精神」、褒められる行為として挙げられるのが「献身的」です。
「自己犠牲の精神」は相手のためと言いつつ、自分に自信がないため行っている場合が多いです。
一方で「献身的」とは、自分に自信のある人が行うこと。
すでに心が満たされているので、必要な時に必要な分だけ愛を与えられます。
いっけん良いことをしているように見えて、偽善的なのが「自己犠牲の精神」、理想の生き方をしているのが「献身的」といえるでしょう。
「自己犠牲の精神」の例文
・『自己犠牲の精神で続けてきた仕事を辞め、新しい道を探し始めた』
・『自己犠牲の精神をやめ、ほどよい距離感で恋をすることにした』
「献身的」の例文
・『看護師の彼女は、いつでも献身的だ』
・『献身的な彼は、多くの町民から好かれている』
まとめ
「自己犠牲の精神」と「献身的」の違いをお伝えしました。
それぞれの言葉の違いを知って、日常生活に役立てていきましょう。