この記事では、「貿易会社」と「商社」の違いについて紹介します。
貿易会社とは?
貿易会社とは、海外との間で商品の売買を行う会社のことをいいます。
貿易は外国との取引に使われる言葉で、国内同士の取引は貿易には含まれません。
海外から商品を輸入して日本で販売したり、日本の商品を海外に輸出したりします。
製造メーカーとは違い、自社で商品を製造するわけではありません。
また、商品の輸出入には様々な手続きがあり、作成しなければならない書類も色々あります。
国によって商習慣や文化も異なっていますし、取引を行う国の法律や税金に関する知識も必要です。
商社とは?
商社とは、海外や国内で商品を調達し販売する会社のことをいいます。
日本で最初に商社が生まれたのは江戸時代で、幕末に坂本龍馬が亀山社中という会社を長崎で興したのが始まりとされます。
坂本龍馬は、明治維新の立役者となった人物として有名です。
亀山社中は、イギリスと銃の取引を行っていました。
その後、明治時代には三井や三菱といった財閥による商社が誕生します。
商社には現在、幅広い商品を扱う総合商社と特定の分野に特化している専門商社の2種類があります。
製造メーカーのように自社で商品を製造しておらず、様々な取引に介在することで利益を得ています。
扱う商材は幅広く、原料や加工品、サービスなど色々あります。
総合商社の場合には、鉄道などの交通や電気といったインフラ事業など規模の大きなビジネスも手掛けます。
エネルギーの開発事業など、事業投資に積極的な商社もあります。
貿易会社と商社の違い
貿易会社は、主に海外との取引を行う会社です。
商社の場合には、海外との取引を行う貿易事業も行いますが国内企業との取引も行います。
また、商社の中には国内企業との取引を専門に行っているところもあります。
まとめ
海外との取引を行うのが貿易会社で、海外とも国内とも取引を行うのが商社になります。