九州出身者以外は知らない?赤柚子胡椒とは?
この記事では、「赤柚子胡椒」と「青柚子胡椒」の違いを分かりやすく説明していきます。
「赤柚子胡椒」とは?
一見では九州へ足を運んだ方には柚子胡椒とは思えないのが「赤柚子胡椒」だと言えるでしょう。
みかんと同様に成熟して黄化した柚子の果皮を使用しているのが特徴です。
加工食品に使われるのは黄色の柚子が多いの既知の事実。
甘く芳醇な果皮と豆板醤特有の色と辛さが相成っている柚子胡椒です。
「青柚子胡椒」とは?
世間一般的に柚子胡椒といえば「青柚子胡椒」を指すのが普通だと言えるでしょう。
青柚子の果皮を削り、青唐辛子とブレンドしたのが特徴です。
フレッシュな柚子の香りと鮮烈な青唐辛子のスパイシーな味わいが魅力と言っていいでしょう。
「赤柚子胡椒」と「青柚子胡椒」の違い
「赤柚子胡椒」と「青柚子胡椒」の違いを、分かりやすく解説します。
大分県発祥で九州では普通に流通しており、代表的な食品メーカーで『フンドーキン』社では両者ともに発売しています。
しかし調味料における業界シェアNo. 1の『SB食品』はチューブ入り柚子胡椒をはじめパスタソースも「青柚子胡椒」のみの展開でした。
味わいと香りが違うのは言うまでもありません。
前者は豆板醤の色が先行しているのは間違いありません。
しかし「青柚子胡椒」と比較した場合にはよりマイルドだと感じる方が多いのではないしでしょうか。
「青柚子胡椒」は柚子胡椒好きな方にとっては定番の味になります。
しかし実際に食べ比べて見るとより鮮烈な刺激を感じるのは間違いありません。
若い柚子の果皮が持つ尖った酸味と青唐辛子特有の刺す様な辛みにより起伏のある味わいのはずです。
まとめ
2000年代以降に『SB食品』がチューブ調味料やパスタソースの柚子胡椒を発売して以来、本州にも柚子胡椒のファン、需要が増えたのは間違いありません。
しかしそれらは全て「青柚子胡椒」のものだと言っていいでしょう。
九州以外では現在も赤柚子胡椒は見掛ける機会が少ないはずです。
両者の違いは成熟度の違う柚子の果皮を使用していること。
それに加えて色と味わいのベースが前者は豆板醤、後者は青唐辛子由来のものです。