「心療内科」と「神経内科」の違いとは?分かりやすく解釈

「心療内科」と「神経内科」の違いとは?違い

混同しやすい診療科の代表格?

この記事では、「心療内科」「神経内科」の違いを分かりやすく説明していきます。

「心療内科」とは?

誤解されがちなのが精神科との混同だと言っていいでしょう。

「心療内科」で治療を行うのはあくまでも心身症です。

そのもとになる鬱病や統合失調症、各種依存症への対応にはあたりません。

ただし抗うつ薬や抗不安薬を処方しない訳ではありません。

それにより処方薬が同じの場合もあるため、混同が起きがちだと言っていいでしょう。


「神経内科」とは?

「神経内科」と名前はついていますが、実際には「(脳)神経内科」と記述するのが正しいのかもしれません。

脳血管障害による後遺症への対処や再発の予防を行います。

近年では少しずつメカニズムも解ってきたものまだまだ未知の部分も多いアルツハイマー病やパーキンソン病への対応も行っています。

端的にいえば脳神経疾患を専門に行う診療科だと言っていいでしょう。


「心療内科」と「神経内科」の違い

「心療内科」「神経内科」の違いを、分かりやすく解説します。

「心療内科」とよく違いを求められるのは「精神科」「精神神経科」だと言っていいでしょう。

「心療内科」「神経内科」では患者が重なるケースは極めて少ないと言え、完全に患者層が異なります。

前者はストレスや過緊張から生じた偏頭痛や腹痛などの心身症を診察する診療科です。

後者の診察基準は明確。

脳をはじめ脊髄や中枢神経に異常があり、日常生活に支障をきたす病気を治療していきます。

まとめ

「心療内科」はストレスや過緊張から生じた腹痛や偏頭痛などの心身症に対処する診療科です。

時には「精神科」と連携。

心身症の原因が統合失調症や鬱病ならば「精神科」、腹痛や偏頭痛が酷いようなら「内科」を紹介して治療にあたります。

これに対して「神経内科」では検査結果から実際に脳や脊髄などに病変が発見されるケースが多く見られます。

このため「脳神経外科」「外科」と連携。

手術が必要ならば即座に対応します。

「心療内科」の扱う心身症では偏頭痛など具体的な症状はあっても実際の患部に病変はない事もしばしば。

しかし「神経内科」で扱う病気は実際に特定部位で病変が起こっており、一刻の猶予も許されない場合が多いと言えます。

それゆえにより「外科」「脳神経外科」との関わりが深い診療科と言えるでしょう。

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