この記事では、「増える」と「加増」の違いを分かりやすく説明していきます。
「増える」とは?
「増える」の「増」は、「増加」や「増大」「急増」「増減」などに用いられる漢字です。
このような言葉に用いられる漢字「増」を用いて「ふえる」と読む「増える」には、数や量が多くなること、増すこと、といった意味があります。
例えば、「体重が増える」の場合は今までの体重よりも重くなること。
「家族が増える」の場合は今までの家族よりも人数が多くなること。
「貯金が増える」の場合は今までの貯金額よりも金額が多くなることを意味します。
「増加」や「アップする」「膨らむ」「プラスされる」などと言い換えることができ、対義語は「減る」になります。
「加増」とは?
「加増」は加えて増すと書きます。
この漢字の意味の通り「加増」には加えて増えること、加えて増やすこと、といった意味があります。
一般的に用いられることは少なく、主に与えられる俸禄の額や領地などが増えることに対し用いられる言葉になります。
他の言葉で言い換えると「プラスされる」や「拡張」「増量」「増額」「増益」などになります。
「増える」と「加増」の違い
「増える」と「加増」の違いを、分かりやすく解説します。
「増える」と「加増」は同じ数や量が多くなることを意味する言葉です。
そのうえで、「増える」は多くなることを重視した言葉に対し、「加増」は加えられることを重視した言葉になります。
また、「増える」は一般的に広く用いられる言葉に対し、「加増」は領地などが増えることを意味する言葉となり、少し特殊な言葉になるといった違いがあります。
「増える」の例文
・『3人目が生まれ家族が増えたので、もっと仕事を頑張りたいと思っています』
・『先日の大雨で川の水が増えています』
「加増」の例文
・『戦いの後、数名の武将に領地が加増された』
・『功績を認められた彼は10万石の加増を受けた』
まとめ
以上のように「加増」は「増える」とは異なり、少し特殊な場面で用いられる言葉になります。