昭和の時代のバラエティ番組の視聴者へのプレゼントとして燦然と輝いていたのが「白いフォークギター」でした。
さて、この「フォークギター」とは何でしょうか。
同じような言葉の「アコースティックギター」とはどう違うのでしょうか。
この記事では、「フォークギター」と「アコースティックギター」の違いを分かりやすく説明していきます。
「フォークギター」とは?
「フォークギター」とは、60年代にアメリカで流行して、その後日本にも入ってきて、独自の進化を遂げた「フォークソング」に使われるギターのことを呼ぶ言葉です。
多くの場合は、シンガーが弾き語りをするために使用し、ほかの楽器を必要としないので、どのような場所でも歌うことができるのが特徴で、そのために、反戦やヒッピーのムーブメントでも多用されました。
日本での「フォークギター」と言えば、モーリスやヤマハが有名でした。
「アコースティックギター」とは?
「アコースティックギター」とは、電気を使用しないギターという意味で、エレキギターではなくボディに大きな空洞を持っていて、そこで弦の響きを共鳴するものです。
多くはボディの真ん中に丸い穴が開いていてそこから音を外に出すようになっています。
伝統的に有名なメーカーとしてはギブソン、マーチン、タカミネ、テイラーなどがあります。
「フォークギター」と「アコースティックギター」の違い
「フォークギター」と「アコースティックギター」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、一般的なホローボディーのアコースティックギターであり、多くのシチュエーションで同じ意味で使われますが、そもそもは、どんなことに使われるかが違っています。
すなわち、「フォークギター」は、主に60年代から70年代のアメリカや日本で流行していた「フォークソング」の伴奏として使用されるギターで、「アコースティックギター」はそれも含めて、すべての音楽で使用されるギターです。
つまり、「フォークソングアコースティックギター」が「フォークギター」なのです。
まとめ
この記事では、「フォークギター」と「アコースティックギター」の違いに関して説明してきました。
現在は、特殊な環境でない限りは、「フォークギター」という表現を使うことはありません。
おそらく、この言葉が持っている甘酸っぱい青春感のようなものも、だれにもわからなくなってしょう。
しかし、このような言葉は平成や令和の世の中でもたくさん生まれていて、そのことを「エモい」と言うのでしょう。