この記事では、「イトメ」と「アカムシ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「イトメ」とは?
「イトメ」とは、多毛網サシバゴカイ目ゴカイ科に分類される底生動物です。
10月から11月にかけて繁殖期を迎え、大潮の夜に生殖体に変形し繁殖活動を行います。
日本では釣りの活き餌(=加工を施さずに生きたままエサにすること)として利用され、生殖時期の生殖体となった「イトメ」は「エバ」や「バチ」と呼ばれます。
また、後述する「アカムシ」よりも小さく、細いため小さな熱帯魚や稚魚の飼育用のエサにも用いられているのです。
「イトメ」は栄養価が高いため、弱っている魚にも有用とされていますが、反面、保存が難しく、臭いそうです。
中国で「イトメ」の生殖体は食用として利用され、卵蒸しや炒め物として加工が施されます。
タンパク質と脂肪が豊富でアミノ酸バランスもよく、シャリシャリとした食感を楽しめるそうです。
「アカムシ」とは?
「アカムシ」とは、ユスリカの幼虫です。
名前の通り赤い体色を持ち、「アカボウフラ」とも呼ばれています。
川や用水路に発生し、とりわけ、生活排水で汚れているドブ川で大量発生しているケースも多いです。
栄養価が高く、特にタンパク質が豊富な「アカムシ」は釣りの活き餌としての他、魚の飼育用のエサとして利用されています。
価格も先述した「イトメ」より安く、流通量も多いため様々なペットショップで販売されているようです。
ただし、エサとしての「アカムシ」は持って3日ぐらいとされており、保存がきかないというデメリットもあげられています。
「イトメ」と「アカムシ」の違い
「イトメ」と「アカムシ」の違いを、分かりやすく解説します。
「イトメ」は多毛網サシバゴカイ目ゴカイ科に分類される底生動物であり、一方、「アカムシ」はユスリカの幼虫になります。
どちらも栄養価が高いことから、釣りの活き餌や魚の飼育用のエサとして用いられていますが、「アカムシ」の方が低価格であり、流通量も多いようです。
まとめ
「イトメ」と「アカムシ」はどちらも釣りエサや飼育用のエサとして利用されている生物ですが、全くの別種ということでした。