この記事では、「半紙」と「条幅紙」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「半紙」とは?
書道で使う紙を「半紙」【はんし】といい、裏に墨が染み込むほど薄いものを指します。
日本では杉原紙というサイズ規格が定められている和紙が使われていましたが、使いやすい寸法にするため半分に切ったものを「半紙」というようになったのです。
大きさは横が24.2cm、縦は33.4cmが一般的な大きさになります。
また、一般的に普及している和紙の原料は楮【こうぞ】と麻、三椏【みつまた】というもので作られていて、破け難いところが魅力です。
同じ「半紙」に分類されるものに中国の「唐紙」があり、竹や藁、桑といった素材を集めて作られ、墨がほどよく浸透するためきれいに書けます。
「条幅紙」とは?
全紙は四尺画仙を元にした「条幅紙」【じょうふくし】はタテにして、半分に切った紙を指します。
サイズは34.5cmと136cmにもなり、かなり縦に長い大きさになる紙です。
条幅という言葉には書画で使う専用の紙といった意味があり、普通の書道では使う機会は少なく、掛け軸として絵を描くときによく使われています。
現在では切れにくく、墨の発色が良く出せる紙です。
書いた後に紙が寄らないものが売られているので、初心者でも使いやすく、漢字用や書初めにもよく使われています。
「半紙」と「条幅紙」の違い
「半紙」と「条幅紙」の違いを、分かりやすく解説します。
杉原紙を半分に切ったサイズは縦33.4cmで、横が24.2cmの「半紙」は、現在でもっとも国内で使われている書道の紙です。
よく使われている「半紙」の他にも唐紙、手漉きといった種類があります。
手漉きの場合は手で作るため作るのに時間がかかるため希少性が高く、高価になり、専用の機械で作るものは大量生産が可能です。
もう一方の「条幅紙」はサイズが34. 5cmと136cmが一般的であり、漢字用や掛け軸で使うために選ばれています。
お正月の書初めにも使われていて、大きな筆文字を縦に何個も書くのに適した大きさになるものです。
まとめ
同じ書道で使われている紙を2種類ご紹介しましたが、サイズや用途に違いがあります。
どこが違うか書道の紙を扱う専門業者の公式サイトで比較してみるといいでしょう。