海老とザリガニの兄弟分の違い?
この記事では、「伊勢海老」と「オマール海老」の違いを分かりやすく説明していきます。
「伊勢海老」とは?
イセエビ科に属するエビの一種です。
体長は30cm以下のものが一般的でこれを超えたものは大型だと言っていいでしょう。
日本ではその名前の通りに三重県伊勢地方と千葉県房総地方が主な水揚げ場となっています。
古くから日本の歴史には登場しており、奈良時代には記述が見られるほか、有名なところでは戦国時代の武将の兜の前立てに使われており、大河ドラマ『独眼竜政宗』のオープニングに登場したものはあまりに有名。
「オマール海老」とは?
ザリガニ下目・アカザエビ科のいわゆるロブスターを指します。
食材として「オマール」「オマール海老」などと呼ばれています。
ザリガニ下目で別称が「ウミザリガニ」な事からわかるとおり、ザリガニの仲間です。
特徴は巨大なハサミを持っている事だと言えるでしょう。
体長は「伊勢海老」の倍になる事も普遍的で50cm前後。
また同種は長寿で知られており、100年近く生きる個体もいるほどです。
「伊勢海老」と「オマール海老」の違い
「伊勢海老」と「オマール海老」の違いを、分かりやすく解説します。
見た目からわかるとおりに判別は容易です。
また外観から何となく違いが察する事ができる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「伊勢海老」は海老の仲間であり「オマール海老」はザリガニの仲間に該当します。
もっとも細かい部分を除けば海老類とザリガニ類の違いはハサミの有無になると言っていいでしょう。
「アメリカザリガニ」が元々食用なのは有名であり、昔からテレビ番組でタレントが食べた時に「ロブスター」や「オマール海老」と表現するのはあながち嘘ではありません。
また「伊勢海老」は食感がホロホロと柔らかいのに対して「オマール海老」はプリップリと表現される弾力性があるのが特徴だと言っていいでしょう。
まとめ
「伊勢海老」は海老の仲間であり、「オマール海老」はザリガニの仲間です。
具体的な違いは外見からわかる通りにハサミの有無だと言っていいでしょう。
またともに高級食材であり、殻まで味噌汁やビスク、アメリケーヌソースなどで使われて捨てるところがないのは共通点ですが、食味が大きく違います。
不思議な事に海老類特有の身の弾力感は「オマール海老」の方が強く、「伊勢海老」は上品な柔らかさを堪能できます。