「財宝」と「宝物」の違いとは?分かりやすく解釈

「財宝」と「宝物」の違いとは?違い

この記事では、「財宝」【ざいほう】と「宝物」【たからもの】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「財宝」とは?意味

換金すればかなりの額になる骨董品や着物などを「財宝」【ざいほう】といいます。

大手企業の会長や社長を始め、お金を持っている人の家には何億円にもなる美術品や工芸品を代々収集して楽しむ傾向があり、このような貴重なものは時が経つにつれて価値が上がっていくわけです。

この物品は換金すれば何千万、何億円という価値になることで「財宝」になっていきます。


「宝物」とは?意味

それほど高価ではありませんが、自分にとって大事に感じるものを「宝物」といいます。

子供の頃から使っている笛であったり、恋人から贈ってもらった財布など、自分が大切に使っているものは希少な宝になるのです。

また、就職してから初めて自分で買った造化や、親が亡くなる前にくれた化粧水など思い出深いものも「宝物」になります。


「財宝」と「宝物」の違い

「財宝」「宝物」の違いを、分かりやすく解説します。

金棒や銀食器、人間国宝が作った壷や汁器など換金すれば高価になるものを「財宝」といいます。

鑑定士が本物と認めた骨董品や室町時代のお金、江戸時代に人気を博した絵師の版画など美術館で買い取って展示できるような価値がある物が、まさにその家の「財宝」になるのです。

もう一方の「宝物」は、換金してもお金にならなくても、持っている物の中で一番大切にしているものという意味があります。

「財宝」の例文

・『会社が倒産しそうなとき財宝を換金して、そのお金で立て直す』
・『代々受け継がれる財宝は、有名な武将が着ていた甲冑である』

「宝物」の例文

・『私の宝物は曽祖父の懐中時計で、いまだに修理して使っている』
・『愛するわが子から貰った手作りの写真立ては一生の宝物だ』

まとめ

どちらもその人にとって大事なものですが、換金すれば豪邸が建つほどの価値があるものを「財宝」といい、自分にとって大事なものが「宝物」と呼ぶと覚えておくといいでしょう。

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