この記事では、「一泡吹かせる」と「一杯食わせる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一泡吹かせる」とは?
「一泡吹かせる」は「ひとあわふかせる」と読みます。
意味は、「相手の不意を突いたり、予想もしない行動を取ったりして、驚きあわてさせること」です。
相手がまさかそんなことをするだろうと思わず油断している時に、突然行動を起こしたり、想定外のことをして、非常にびっくりさせることです。
「一泡吹かせる」の言葉の使い方
「一泡吹かせる」は、「動物が首を絞められたり、苦しみもがく時などに、口から泡を吹くこと」から使われる様になった慣用句です。
実際に泡を吹かせるのではなく、それくらい驚き慌てさせることのたとえです。
「一杯食わせる」とは?
「一杯食わせる」は「いっぱいくわせる」と読みます。
意味は「うまいこと人をだますこと」です。
事前に計画を練り、素知らぬふりして相手のことをまんまとだまして、恨みを晴らしたり、自分が有利になる様に仕向けることです。
「一杯食わせる」の言葉の使い方
「一杯食わせる」は、「だまそうと計画した相手に、おかしな食べ物をちゃわん一杯食べさせれられてしまうこと」から使われる様になった慣用句です。
食べられないものを食べさせられるくらいうまく欺かれることのたとえです。
「一泡吹かせる」と「一杯食わせる」の違い
「一泡吹かせる」は「相手の意表を突いて驚きあわてさせることのたとえ」です。
「一杯食わせる」は「企んでうまいこと人をだますことのたとえ」です。
「一泡吹かせる」の例文
「一泡吹かせる」の例文は以下の通りです。
・『皆で協力してパワハラ上司に一泡吹かせる』
・『新商品でライバル会社に一泡吹かせる』
・『いつもだまされている同僚に一泡吹かせる』
「一杯食わせる」の例文
「一杯食わせる」の例文は以下の通りです。
・『泣く子供に一杯食わされておもちゃを買わされる』
・『マッチングアプリで知り合った相手に一杯食わされる』
・『警察と連携して振り込め詐欺に一杯食わせる』
まとめ
今回は「一泡吹かせる」と「一杯食わせる」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。