この記事では、「按分」と「案分」の違いを分かりやすく説明していきます。
「按分」とは?
按分は、あんぶんと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、物事を抑え調べるや良く考える等の意味を持っている按の漢字に、幾つかにわけるとか、別々にするといった意味を有する、分の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ按分は、基準となっている数量に比例する形で分ける事を表すのです。
特に会計用語として、この按分の言葉が使われる事が多くなっています。
「案分」とは?
案分は、あんぶんと読むべき言葉です。
漢字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、調べるとか考える等の意味の案の漢字に、分けるや別にするといった意味がある分の漢字を組み合わせる事で誕生した言葉となっています。
以上の事から案分は、基準となる比率に応じた数量を割り振る事を示すのです。
主に金銭や物品を、その様な形で分配する際に、この案分の言葉が用いられていたりします。
「按分」と「案分」の違い
按分と案分の漢字表記を比べてみると、最初の漢字は按と案という違いが存在する事に直ぐに気付けるものです。
所が後に続くのは同じ分の漢字であり、あんぶんという同じ読み方をします。
それ所か、どちらも基準となる比率に応じる形で分ける、という同じ意味を所有しているのです。
というか、そもそもこの2つの言葉は、全く同じ意味を表現する言葉となっています。
しかも元々は按分という漢字表記で使われていた言葉ですが、按の漢字が常用漢字から外れているため、案の漢字が代用して使われる様になったのです。
なので現在では、漢字で表記する際は、案分と書いた方が無難となっています。
まとめ
2つの言葉には共通する文字があるだけでなく、読み方も同じで、更に基準となる比率で分けるといった同じ意味を持っているのです。
それもそのはずで2つの言葉は全く同じ意味を指し示す言葉で、元は按分と表記されていた言葉でした。
ですが按の漢字が常用漢字から外れた関係で、後から案の漢字が代用して使われて、案分という表記が生まれたのです。
故に現在では、漢字で表記する際には、案分と書いた方が伝わり易かったりします。