「一念発起」と「心機一転」の違いとは?分かりやすく解釈

「一念発起」と「心機一転」の違いとは?違い

この記事では、「一念発起」「心機一転」の違いを分かりやすく説明していきます。

「一念発起」とは?

「一念発起」とはなにかを成し遂げようと強く決心することです。

特にそれまではその決心した内容に対して強い熱意を持っていなかったのに、何らかの出来事がきっかけで強固な決意を抱くことを指して使われます。

心を入れ替えて行動を起こす場合に使われることもありますが、なんらかのきっかけでなにかを実現するための行動を起こそうと強く決心すればそれは心を入れ替えていなくとも「一念発起」です。


「心機一転」とは?

「心機一転」とはなにかの機会に心や気分を入れ替えることです。

気持ちを切り替えてなにかに挑んだり新しい試みを行うという場合に使われることが多いですが、「心機一転」自体にはなんらかの行動を起こすという意味はありません。

また心や気分は良いものに入れ替えるという意味を持ちますが、必ずしも強い決意や熱意にあふれた心理的状態になっているとは限りません。


「一念発起」と「心機一転」の違い

「一念発起」「心機一転」の違いを、分かりやすく解説します。

なにかの行動を起こそうと強い決意を抱くことが「一念発起」で、それまでとは気持ちや心を入れ替えることが「心機一転」です。

「一念発起」は新しく決意していますがそれまでの心を入れ替えているとは限りません。

「心機一転」も心を入れ替えるとともになにか行動を起こすことが多いですが、言葉の意味としては行動を起こそうと考えることまでは含みませんし、暗い気持ちから前向きに切り替えただけでなにかを決意していないことも少なからずあります。

まとめ

気持ちを入れ替えて強い意志で事にあたるという意味で使われがちな「一念発起」「心機一転」ですが、実際には「一念発起」は気持ちを入れ替える意味はなく、「心機一転」にも強い意志や行動を起こすという意味はありません。

それでも使われる場面がある程度似通っていることから両者が混同されることはあります。

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