この記事では、「反論」と「論破」の違いを分かりやすく説明していきます。
「反論」とは?
「反論」とはなんらかの意見や理論に対して反対の意見を述べることです。
他人と意見が食い違うことは往々にしてありますが、他人の自分とは違う意見に言い返すことが「反論」と言えます。
言い返すことだけを指すのでAよりBの方がいいという意見に対してAの方がいいとだけ言い返すのも「反論」ですし、Aの良さを片っ端から列挙し詳しく説くのも「反論」です。
言い返した内容に対して相手がどのような態度になったかも問いません。
「論破」とは?
「論破」とは議論によって他人の考え方や意見を打ち破り言い負かすことです。
意見が食い違った場合に相手に対して「反論」し、相手からの「反論」も受け止めた上で相手の意見や考え方が間違っていたと自覚させ、こちらの言い分が正しかったと認めさせた状態とも言えます。
ネット上の口論では勢いなどで会話する気を失せさせたことを「論破」という風に使われることもありますがそれは「論破」とは言えません。
議論を冷静に論理的に話し合って間違いを認めさせることが「論破」です。
「反論」と「論破」の違い
「反論」と「論破」の違いを、分かりやすく解説します。
何らかの意見に対して異なる意見を言い返すことが「反論」で、議論によって相手を言い負かして意見を打ち破ることが「論破」です。
「反論」は相手の意見が間違っていると相手が認めるか認めないかは問いませんが、「論破」は相手が自分の意見が間違っていたと認めた場合にだけ使われます。
まとめ
相手の意見と異なる意見を言い返すという行動が「反論」で、それによって相手が自分の意見の間違いを認めたという結果が「論破」と言えます。
議論はお互いに「反論」しあいより良い考え方に昇華することが目的であり、相手を言い負かして「論破」することを目的とするのは間違いなので、「反論」は「論破」するためのものと考えるのは間違っていて改めるべき考え方です。
