この記事では、「必死」【ひっし】と「一生懸命」【いっしょうけんめい】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「必死」とは?
我を忘れるほど全力を注ぎ、集中させながら取り組む人のさまを「必死」【ひっし】といいます。
例えば、引越しのとき大きな荷物の費用がかからないようにするため、トラックの荷台に何とか積み込むため隙間を見つけて入れる姿はまさに「必死」に見えるわけです。
また、何度ふられたとしても、付き合いたいと思う異性を振り向かせるため必死に愛の言葉を叫んで相手の気持ちを掴みます。
「一生懸命」とは?
ひとつのことを成し遂げようとするとき、神経を集中させて汗を流しつつ取りかかるさまを「一生懸命」【いっしょうけんめい】といいます。
やり遂げたいと思うときは、「必死」で物事に取り掛かるさまを指すわけです。
例えとしては、絶対に入賞したいと思ったとき人は周囲に目もくれず、集中して彫刻を彫る人の様子を表します。
「必死」と「一生懸命」の違い
「必死」と「一生懸命」の違いを、分かりやすく解説します。
人にどう見られていようと、なりふり構わず自分がやりたいと思うことを達成するために取り掛かるさまを「必死」といいます。
周囲が驚くほど物事に集中して取り掛かる様子は少し無理しているようであり、周囲を酷く心配させてしまう場合もあるのです。
もう一方の「一生懸命」はやらなくてはならないと思う事に集中して、懸命に頑張るさまを表します。
「必死」の例文
・『仕事で失敗したとき、必死に謝ると上司は許してくれた』
・『遭難したとき、落ち葉を全身に掛けて必死で寒さに耐えた』
「一生懸命」の例文
・『一生懸命妻に尽くしたのに、部下と不倫されて離婚までされた』
・『試合で勝つため、一生懸命ボールを追いかけてゴールを決めた』
まとめ
いつもより違う様子を表せる言葉ですが、使う場面に違いがありますので、どのような様子かよく見てからどちらを使えばいいかを考えてみるといいでしょう。