人気昆虫ならでは?前足だけで類似種に?
この記事では、「ミズカマキリ」と「カマキリ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ミズカマキリ」とは?
「カマキリ」がメジャーな昆虫であるがゆえにその名前がついたのがミズカマキリだと言っていいでしょう。
日本には三種類生息していますが、実際に日本本土で見る事ができるのは同種と近縁種の「ヒメミズカマキリ」のみになります。
特徴は名前が示す通りに水棲昆虫であり、「カマキリ」とは全く関係ありません。
「カマキリ」よりも「カメムシ」の仲間であり、タイコウチ科の昆虫です。
しかし「タイコウチ」科タイコウチとは外見は全く似ても似つかないのが本当のところです。
むしろタイコウチ科の総称である水蠍の方がしっくりくる印象でしょう。
「カマキリ」とは?
各種人気昆虫ランキングで必ずベスト10に入るほどの人気を誇るのが「カマキリ」です。
両手が鎌なのと肉食昆虫ゆえに昭和の特撮やアニメでは本種をモチーフにした悪役怪人・怪獣・ロボットが多く登場しています。
比較的年輩の方に人気のある昆虫なのはそれが理由なのかもしれません。
また雌の方が大きく交尾の際に雄を捕食する行為はあまりにも有名。
それを比喩した「カマキリ夫人」なる言葉も70年代の成人映画で使われて以降浸透しています。
しかし日本のカマキリの種類は積極的に共食いをしない事が明らかになっています。
「ミズカマキリ」と「カマキリ」の違い
「ミズカマキリ」と「カマキリ」の違いを、分かりやすく解説します。
「カマキリ」は太古の昔から世界各地に生息し認知度の高い昆虫であるため「ミズカマキリ」以外にも「カマキリモドキ」と名付けられた昆虫がいますが、全く近縁種ではありません。
前者は水棲で後者は言わずと知れた陸棲昆虫な点だと言っていいでしょう。
また同じ肉食昆虫ですが、前者は肉を溶かしてじっくり吸い死骸は捨てます。
後者は完全に丸かじりし全て食い尽くします。
動かない死骸には興味を示しません。
まとめ
「カマキリ」は人気昆虫で雌が雄を捕食する習性で太古の昔から知られており、ギリシャ神話の悪魔「エンプーサ」をはじめ古今東西様々なモデル、比喩表現で使われています。
それゆえに「ミズカマキリ」も前足が似ている事から名前が付けられたと言っていいでしょう。
実際に前足以外はさほど似ている点がないのも事実です。