特定の物事に関係する人々によって作られる狭い世界を指す言葉として「政界」と「財界」があります。
2つの言葉はそれぞれどういった世界を指しているのでしょうか。
今回は、「政界」と「財界」の違いを解説します。
「政界」とは?
「政界」とは、「政治の世界」を指す言葉です。
「政界」の使い方
政治家や政党の関係者など政治に関わりのある人々によって形成される世界を指します。
具体的にここからここまでと線引きされて存在しているものではなく、関係する人たちが集まり自然に形成される社会を指して「政界」と呼んでいます。
政治家や政治家の秘書など直接的な関わりがなくても政治家に影響力のある有力な後援者や政治家に顔が利くような人物は「政界」の関係者です。
「財界」とは?
「財界」とは、「企業経営者や実業家などによって形成される経済人の世界」を指す言葉です。
「財界」の使い方
元々は豊かな財産を持つ金持ちの集まりを指す上流社会と同じような意味で使われていましたが、現在は国の経済に影響を与えるぐらい経済的に影響力を持つ人たちによって作られる世界を指します。
経済的な影響力は非常に高く、発言内容や発信した情報が国の経済政策に影響を与えることもあります。
民間の企業や民間人の集まりによって形成される社会なので直接的な政治権力はありませんが、政治献金や資金援助などの形で間接的に大きな力を持つものも多く政治的に無視できない大きな存在です。
「政界」と「財界」の違い
政治の世界が「政界」、経済の世界が「財界」という違いで区別されます。
両者は密接な関わりを持っておりパーティーの出席や意見交換など相互交流も盛んです。
「政界」の例文
・『政界に進出する』
・『政界からの引退を決める』
「財界」の例文
・『財界からは厳しい意見が入っていた』
・『財界は静観の構えを見せている』
まとめ
「政界」と「財界」は指している世界が異なります。
ニュースでよく使われる表現なのでそれぞれがどんな世界を指しているのか知っておきましょう。