「政局」と「政権」の違いとは?分かりやすく解釈

「政局」と「政権」の違いとは?違い

政治関連のニュースでよく耳にする言葉に「政局」「政権」があります。

2つの言葉はそれぞれ何を意味しているのでしょうか。

今回は、「政局」「政権」の違いを解説します。

「政局」とは?

「政局」とは、「政治の動向や情勢」を意味する言葉です。


「政局」の使い方

政治が今現在どのようになっているのか、政治の動向や情勢などある時点における政治状況を表します。

囲碁や将棋の盤面のことを「局面」といい勝負の形成や状況を表す言葉として使われていますが、「政局」とは政治の「局面」を指す言葉です。

課題として話し合われている内容や討議されている政策とは関係なく、数の優劣や議会の力関係など政治的なパワーバランスによって決まる勝ち負けを表す意味で使われています。


「政権」とは?

「政権」とは、「国の政治機構を動かす権力」を意味する言葉です。

「政権」の使い方

政治機構によって統治される国では政治機構を動かせる権力や権限を持つ存在により国が運営されます。

国を動かせる政治的な権限を持つ存在が「政権」です。

民主主義社会では選挙で選ばれた代表者に与えられる国の代表件であり文字通り政治を動かす権限を意味しますが、一般的には国を運営する行政権と立法権を併せ持つ最高権力者を「政局」と呼びます。

「政局」と「政権」の違い

政党や政治家の動きの総体として見られる政治状況が「政局」、政治を動かす権力が「政権」という違いで区別されます。

政党や政治家の究極的な目的が国を動かす権限を手に入れることであると考えると「政局」とは「政権」を争う動きの様相であると表現できます。

「政局」の例文

・『政局に注目が集まっている』
・『政局にばかり熱心で肝心の政策については空っぽだ』

「政権」の例文

・『新政権が誕生する』
・『政権は次の総理大臣に引き渡された』

まとめ

「政局」「政権」はどちらも政治関連のニュースで頻出する言葉です。

政治を理解するためには知っておかなければいけない重要な言葉なのでそれぞれの意味を理解しておきましょう。

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