この記事では、「マルチーズ」と「トイプードル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「マルチーズ」とは?
「マルチーズ」とは犬種の1つであり、世界最古の愛玩犬としても知られています。
マルタ共和国原産の品種(アジアからマルタに持ち込まれたという説もあり)であり、「マルチーズ」という名称は「マルタの犬」という意味が由来です。
白くて柔らかい体毛が特徴であり、美しい被毛はシルキーコートとも呼ばれています。
世界最古の愛玩犬ともされているように、「マルチーズ」の歴史は古く、紀元前の史料にはすでに「マルチーズ」にかんする記述が確認できます。
14世紀頃、イギリスへ持ち込まれた「マルチーズ」は「抱き犬」として上流階級の婦人たちの間でトレンドとなり、イングランド王「ヘンリー8世」は「マルチーズ」を溺愛していたそうです。
その後、「マルチーズ」はフランス、アメリカ、日本へと渡り、世界各地で人気を博しました。
「トイプードル」とは?
「トイプードル」とは犬種の1つであり、ペット用としての他、鳥獣狩猟犬や水中回収犬としても飼育されています。
カールした体毛が特徴であり、体臭がほとんどなく、抜け毛が少ないことからアレルギー体質の人でも飼いやすい犬種として親しまれています。
「トイプードル」のルーツについてはヨーロッパ各地に説がありますが、詳しいことは定かとなっていません。
特にフランスでの人気が高いことから「フレンチプードル」の名で呼ばれたり、フランス原産とされるケースもあるようです。
「プードル」という名称は「水中でバチャバチャと音を立てる」という意味のドイツ語“pudel”(プデル)に由来しています。
水辺の狩猟を得意とする犬が先祖とも考えられており、水辺でカモなどの水鳥の回収を行う狩猟犬として利用されていた歴史もあります。
その他、「トイプードル」は貴族の愛玩犬や軍用犬、サーカスなど幅広い場所で人間に親しまれてきました。
「マルチーズ」と「トイプードル」の違い
「マルチーズ」と「トイプードル」の違いを、分かりやすく解説します。
「マルチーズ」は白くて滑らかな体毛が特徴の犬種であり、世界最古の愛玩犬としても知られています。
対して、「トイプードル」は巻き毛が特徴の犬種であり、愛玩犬としての他、古くは水辺で水鳥を回収する狩猟犬としても利用されていました。
まとめ
「マルチーズ」と「トイプードル」はどちらも犬種のうちの一種ということでした。