「マルーン」と「ボルドー」の違いとは?分かりやすく解釈

「マルーン」と「ボルドー」の違いとは?違い

ファッションやクルマなどの話題に出てくる色「マルーン」「ボルドー」は同じ色に見えますが、どのような違いがあるのでしょうか。

この記事では、「マルーン」「ボルドー」の違いを分かりやすく説明していきます。

「マルーン」とは?

「マルーン」は色の名前の一種で、紫色に近い濃い茶色のことです。

これはJIS(日本産業規格)によって規定された物体の色を表すための名称で、web上で色を指定する時に用いられるカラーコード(16進表記)は#800000となっています。

「マルーン」は英語で“maroon”と表記します。

これはフランス語の“marron”に由来しており、栗を意味します。

つまり、「マルーン」は栗の皮のような深みのある茶色を表しており、日本語では「栗色」と呼ばれることもあります。

ただしJISでは「マルーン」とは別に栗色のカラーコードを#754C38と定義しており、厳密には「マルーン」と栗色は同じ色ではありません。

カラーコードの栗色は「マルーン」よりも少し明るく黄みがかっています。

似た色には「海老茶」「とび色」もあり、茶色とも紫色ともいえない暗く深みを帯びた色合いが特徴です。

なお、阪急電車の車両の色に採用されている、つやのある小豆色は「阪急マルーン」という名称があります。


「ボルドー」とは?

「ボルドー」は色の名前の一種で、暗い赤色を指します。

JISが規定する色の名称の一種であり、カラーコードは#6c272dとなっています。

「ボルドー」はフランス語で“Bordeaux”と表記し、フランス南西部にある都市のボルドーに由来しています。

ワインの産地としても大変有名なため「ボルドー」と聞くだけで、ボルドーで生産される赤ワインの色を表すことは容易に想像できることでしょう。

「ボルドー」の色合いは黒味を帯びた赤色で、ワインレッドと呼ばれる赤ワイン色よりは茶色に近いのが特徴です。


「マルーン」と「ボルドー」の違い

「マルーン」「ボルドー」の違いを、分かりやすく解説します。

「マルーン」「ボルドー」は紫色や茶色に近い濃く深みのある色を指す名前です。

「マルーン」は栗の色、「ボルドー」はフランスボルドー地方の赤ワインの色に由来していますが、これらの色合いはほぼ同じことから、同じ色を指す別の呼び方として扱われています。

「マルーン」「ボルドー」のどちらの呼び方を使ってもかまわない、ということです。

ただし、web上で色を表す時に用いられるカラーコードは異なっており、よく見ると「マルーン」のほうが暗い茶色に近く、「ボルドー」のほうが赤みが強い、といった微妙な違いが分かります。

まとめ

「マルーン」「ボルドー」はほぼ同じ色ですが、わずかにニュアンスが違っています。

「マルーン」は栗のような茶色、「ボルドー」は赤ワインのような暗い赤色をイメージしていると覚えておくと良いでしょう。

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