図を交えた表現を表す言葉として「図解」と「図説」があります。
同じような意味で使われる2つの言葉ですが、どのような基準で使い分けられているのでしょうか。
今回は、「図解」と「図説」の違いを解説します。
「図解」とは?
「図解」とは「文字と図を交えて解説すること」を意味する言葉です。
「図解」の使い方
複雑な物事を解説する時に言葉だけで解説しようとすると上手く伝わりません。
物事を解説する時の助けとして言葉と図を合わせて使うことを「図解」といいます。
一般的には解説の中にずっと文字が組み合わさって使われているものを指します。
人体解剖図の各部に臓器や部位の解説文が書き入れられているようなものが「図解」です。
生物や道具など主に実物が存在するものを詳細に解説する時に使われる表現です。
「図説」とは?
「図説」とは、「図を使って説明すること」を意味する言葉です。
「図説」の使い方
言葉では伝わりにくい関係性や流れなどをわかりやすくするために図を用いて説明することを指します。
一般的には図と文章がそれぞれ独立しているものを指すことが多く説明文の補完として図を使う、あるいは図の補完として文章を使うような図と文章が単独でも説明として成立するものに対して用いる表現です。
「図解」と「図説」の違い
「図解」と「図説」に明確な違いはなく同じような意味で使われています。
一般的な基準としては図と文章が一体で建物の構造や道具の仕組みなど実際に存在するものを明らかにするように詳しく解説しているのが「図解」、図と文章がそれぞれ独立して存在し世界情勢や歴史の流れなど形としては存在しない物を説明するのが「図説」という違いで使い分けられています。
「図解」の例文
・『ロケットの構造を図解する』
・『図解で解説されるとわかりやすい』
「図説」の例文
・『大政奉還までの流れを図説で説明する』
・『複雑な内容も図説なら理解しやすい』
まとめ
「図解」と「図説」は図を使って説明や解説することを指す同じような意味の言葉です。
図の使い方や取り扱う内容によって区別されるので違いを意識して区別しましょう。