「末裔」と「末代」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「末裔」と「末代」の違いとは?違い

「末」を含む言葉として「末裔」「末代」があります。

2つの言葉はそれぞれ何を意味しどのような違いがあるのでしょうか。

この記事では、「末裔」「末代」の違いを分かりやすく説明していきます。

「末裔」とは?

「末裔」とは、「血筋につながる人」を指す言葉です。

ある家系において特定の人物を基準とした時にその人物と血筋的につながっている末の人を指す言葉です。

一般的に特定の人と家系につながりを持つ人のことを「子孫」といいますが「末裔」は子孫とほぼ同じ意味を持ちます。

「末裔」は歴史に名を残すような大人物に連なる血統であることを強調する意味で使われることが多く、かつては大きな力を誇っていたが現在では衰え昔ほどの勢いがなくなっている場合に先祖の偉大さを強調する意味で使われる言い方です。


「末代」とは?

「末代」とは、「遠い先の時間」を意味する言葉です。

自分が死んだ後々までの末の世を意味し、果てしないほど離れた遠い先の行き着く時間を指します。

一般的には「自分が死んでいなくなった後の世」として解釈されますが「物事の勢いが衰えて消える終わりの瞬間」「世界が滅ぶその時」など具体的な範囲を限定しない後世を表す意味で使われている表現です。


「末裔」と「末代」の違い

「末裔」「末代」の違いを、分かりやすく解説します。

「末裔」「末代」では「末」の意味が違います。

「末裔」は基準となる人物から見た時の連なりにおける末を表すのに対し「末代」は世の末を表す言葉です。

「末裔」は基準点となる人物を強調する意味で使われる表現で「末代」は広い意味での終わりに近いずっと後の時間を指す、というのが2つの違いです。

「末裔」の例文

・『九州には平家の末裔を自称する人がたくさんいる』
・『こう見えても源氏の末裔だ』

「末代」の例文

・『ここで力を貸さなければ末代までの恥になる』
・『深い恨みは末代まで消えずに残る』

まとめ

「末裔」「末代」では意味が全く異なります。

違いを正しく理解しきちんと使い分けましょう。

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