「万策尽きる」と「万事休す」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「万策尽きる」と「万事休す」の違いとは?違い

この記事では、「万策尽きる」「万事休す」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「万策尽きる」とは?

色々な方法を取り入れては努力してみましたが、結局は良い解決策を見出せなかったことを「万策尽きる」【ばんさくつきる】といいます。

なんとか問題を解決するため策を提案しても駄目で、もう良い対策方法が尽きてしまった現実を示すのです。

手段がもう無い段階であり、手の尽くしようがないという最終場面で使われています。


「万事休す」とは?

問題が起きたとき、今更頑張って対処したとしてもいい結果にはならないことを「万事休す」【ばんじきゅうす】といいます。

動かなくなった機械をなんとか動かすため対処しても、すでに故障しているため修理に出すしか方法はないといえる状況です。

このようなところから、人が倒れたとき様々な治療しても治る見込みがないといった状態を伝えられます。


「万策尽きる」と「万事休す」の違い

ここでは「万策尽きる」「万事休す」の違いを、分かりやすく解説します。

いくつもの手段を使って実行してみたものの、一つとして良い策にはならず、もう方法がないという意味で使われているのが「万策尽きる」です。

問題が起きても手立てが見出せないほどやり尽くした状況を表します。

もう一方の「万事休す」は問題が起きたとき、対処しても手遅れである状態なので、もう駄目だと思うときに使われている言葉です。

「万策尽きる」の例文

・『利益が半減した会社を立て直そうとしたが、万策尽きる』
・『万策尽きて地方の温泉施設が次々と潰れてしまった』

「万事休す」の例文

・『遺産争いで兄弟の関係が修復不可能で万事休す』
・『商店街の建て直し問題は解決せず、万事休す』

まとめ

同じ「万」が付いた言葉ではありますが、意味や使い方に少し違いがあります。

どのような状況であればどちらを使うとうまく意味が伝わるか把握するといいでしょう。

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