この記事では、「ヒメネズミ」と「ハツカネズミ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ヒメネズミ」とは?
生息域は広く低山から高山の森林域。
さらには北海道から沖縄まで全国で確認する事ができます。
サイズ的には「アカネズミ」よりも小柄であり、成獣が「アカネズミ」の幼獣程度にしかなりません。
2015年に『東海自然誌』で頭骨により判別方法が発表されていますが、一般人ではほぼ区別が付かないと言っていいでしょう。
実際のサイズは頭胴長65〜100mm、尾長70〜110mm。
毛色は全身茶色で腹部が白の1種類のみです。
「ハツカネズミ」とは?
世界中に生息する家ネズミで古くから人間の生活に携わっていたのが特徴だと言っていいでしょう。
キャラクター化もされており、世界中で愛されている「ミッキーマウス」は白の「ハツカネズミ」がモチーフだとされています。
またアルビノのハツカネズミは実験用のマウスとして知られており、人間の医学の発展に大きな貢献をしていると言っていいでしょう。
実際の大きさは頭胴長57〜91mm、尾長42〜80mmと小さい部類のネズミです。
毛色はグレー、茶色、白と多様性があります。
「ヒメネズミ」と「ハツカネズミ」の違い
「ヒメネズミ」と「ハツカネズミ」の違いを、分かりやすく解説します。
「ヒメネズミ」は日本の固有種であり、日本における代表的な野ネズミだと言っていいでしょう。
「ハツカネズミ」は外来種であり交易により日本に侵入してきたとされますが、具体的な時代や侵入経路については不明です。
またユーラシア大陸、アフリカ、オセアニアと世界中に生息しており、あまりに広域に生息しており自然分布はもはや解らないほどになっています。
日本においては家ネズミの代表的な一種と言っていいでしょう。
大きさ的には両者ともに小柄ながらも「ヒメネズミ」の方が大きく樹上生活する所以からか後足が長くなっています。
また見た目のバリエーションも「ヒメネズミ」は基本の一色のみですが、「ハツカネズミ」は多様性に富んでいます。
まとめ
「ヒメネズミ」は日本固有種かつ野ネズミの代表的な存在だと言っていいでしょう。
実質的に一般人には「アカネズミ」との区別は困難です。
夜行性で樹上生活でき、毛色が1種類しかないのが特徴だと言っていいでしょう。
「ハツカネズミ」は日本では外来種で家ネズミの代表格になります。
「ヒメネズミ」よりさらに小柄で足が短いのが特徴。
毛色は多種多様であり、日本では駆逐されてしまいましたが、パンダ柄の「ハツカネズミ」が江戸時代には生息していたほどです。
一見ミッキーマウスを思わせますが、そのモチーフは白の「ハツカネズミ」だとされています。