この記事では、“museum”と“gallery”の違いを分かりやすく説明していきます。
「museum」とは?
“museum”とは、資料や美術品などを収集して、展示をする場所です。
博物館、美術館、記念館、陳列館、資料館のことを指しています。
博物館にもいろいろあり、館によって展示しているものが異なります。
展示される主なものは、自然科学、歴史、芸術、民族などに関する資料です。
一般に公開をして知識の普及を図るとともに、資料の研究や調査も行っています。
美術館は、美術作品を収集・保管・展示している場所です。
美術館に展示されるものもさまざまで、絵画、彫刻、工芸などを主に展示しています。
記念館というのは、思い出になるように残しておく場所のことです。
ある物事や有名な人の記録を残しておくために建設されます。
陳列館は、人に見せるために品物を並べている場所です。
資料館は、調査・研究のための資料を保管している場所です。
調査・研究の対象となるものには、郷土、自然科学、歴史など数多くあり、資料館といってもさまざまな種類があります。
「museum」の使い方
資料や美術品などを収集して、展示している場所のことを指して使用します。
このような活動を行っている場所には、博物館、美術館、記念館、陳列館、資料館があり、これらのことを指しています。
“museum”だけでは、博物館なのか、美術館なのかなどわからないので、美術館なら美術を意味する“art”を前につけて“art museum”とします。
数えられる名詞なので“an art museum”となります。
「gallery」とは?
“gallery”の主な意味は4つです。
1つめは、劇場の天井桟敷、ホールや教会の浅敷、回廊です。
劇場の観客席には、舞台に近い場所と舞台から劇場の遠い最上階にあたる場所があります。
劇場の天井桟敷とは、劇場の最上階にある観覧料金が安い席のことです。
2つめは、天井桟敷の人々、見物人です。
天上桟敷などで観る人のことを指しています。
ゴルフの試合では選手の周りに人がおり、この人たちは「ギャラリー」と呼ばれています。
3つめは、美術館、陳列館です。
そこに陳列される美術品の意味もあります。
4つめは、柱廊、回廊です。
回廊とは、建物や中庭などの周囲に作られた、長くて折れ曲がっている通路です。
「gallery」の使い方
美術館、陳列館以外の意味では、数えられる名詞として使用されます。
天井桟敷の人々、見物人の意味では、“the”をつけて集合的に扱われます。
「museum」と「gallery」の違い
美術館、陳列館という意味が似ています。
“museum”というと資料を展示するだけでなく、収集、保管、研究などをする場所の意味合いが強くなりますが、“gallery”は陳列しているという意味が強くなります。
まとめ
美術館、陳列館の意味が似ている2つの言葉ですが、やや意味合いが異なります。