この記事では、「スチロール」と「発泡スチロール」の違いを分かりやすく説明していきます。
「スチロール」とは?
スチロールはスチロール樹脂とも呼ばれており、合成樹脂の一種です。
プラスチック加工では最もよく使われる素材で、ポリスチレンともいいます。
原油やナフサを合成してできるスチレンをモノマーとして、付加重合によって生成されたものです。
1935年に工業化されました。
安価で手に入りやすく加工もしやすいので、幅広い用途で用いられています。
食品や日用品の容器などにも使われていますし、CDを入れるケースやボールペンの軸などにも用いられます。
「発泡スチロール」とは?
発泡スチロールとは、スチロールに発泡剤を入れて膨らませたものをいいます。
発泡スチロールは無味無臭で、電気を通さないといった特徴があります。
とても軽くて断熱性に優れており、保温や保冷が必要な物を入れる容器としても使われています。
それから発泡スチロールの98%は空気で、衝撃を吸収する働きもあります。
そのため荷物を運ぶ際の緩衝材としても用いられています。
住宅の建材として使われることもあります。
発泡スチロールは1950年にドイツで誕生しました。
「スチロール」と「発泡スチロール」の違い
スチロールはポリスチレンのことで、スチロールに発泡剤を入れて膨らませたのが発泡スチロールになります。
発泡スチロールは膨らませているのでとても軽く、その98%が空気です。
そのため発泡スチロールは、原料が少ないためエコな素材といえます。
膨らませていないスチロールと発泡スチロールでは、用途にも違いがあります。
食品の容器やCDケース等に用いられるのはスチロールで、緩衝材や保冷が必要な生鮮品などを持ち運ぶ際に使われるのが発泡スチロールです。
まとめ
スチロールに発泡剤を入れて膨らませたのが発泡スチロールです。
発泡スチロールは、スチロールの一種ということになります。