この記事では、「所持」と「保持」の違いを分かりやすく説明していきます。
「所持」とは?
「所持」は「しょじ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「あるものを身に付けた状態で行動していること」という意味です。
2つ目は「法律用語で、物品を事実上ある人が支配していると認められた状態」という意味です。
「所持」の言葉の使い方
「所持」は名詞として「所持する・した」「所持品」などと使われます。
「所」は「ところ」とも読み「何かが行われるところ」「何かがあるところ」から転じて、動作・行為を表す語に付き「~するところ」「~するもの」という意味、「持」は「も(つ)」とも読み「手で握って維持する」「維持する」「身に付ける」「という意味、「所持」で「身に付けているところのもの」になります。
「保持」とは?
「保持」は「ほじ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「そのままの状態を長く続けること」という意味です。
2つ目は「心理学用語で、一度記憶したことが、ずっと存続している状態」という意味です。
「保持」の言葉の使い方
「保持」は名詞として「保持する・した」として使われることが多くなります。
「保」は「たも(つ)」とも読み「大切に守る」「しっかりと持ち続ける」という意味、「持」は「手で握って維持する」「維持する」「身に付ける」という意味、「保持」で「しっかりと同じ状態のまま続けること」になります。
「所持」と「保持」の違い
「所持」は「身に付けているところのもの」です。
「保持」は「しっかりと同じ状態のまま続けること」です。
「所持」の例文
「所持」の例文は以下の通りです。
・『学校で所持品検査する』
・『刃物を所持していて警察に捕まる』
・『彼女はいつも現金を所持せず人におごらせる』
「保持」の例文
「保持」の例文は以下の通りです。
・『社員を教育して機密性を保持する』
・『権力を保持したまま引退する』
・『記録保持のために厳しい練習を欠かさない』
まとめ
今回は「所持」と「保持」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。