「仁義」と「正義」の違いとは?分かりやすく解釈

「仁義」と「正義」の違いとは?違い

この記事では、「仁義」【じんぎ】と「正義」【せいぎ】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「仁義」とは?意味

人に情けをかける思いやりを「仁義」【じんぎ】といいます。

愚かな失敗した者であっても許し、受け入れてやるといった気持ちを持って接するという意味がある人の仁と、正しい道といった意味がある義を掛け合わせた言葉です。

道徳を守ったうえで、他人に対しても礼儀を持って義理人情をかけてやるといった行為という意味もあります。

下の者に対して目上の人が情けをかけるヤクザの世界では、とくに「仁義」を重んじる世界です。


「正義」とは?意味

多くの人が正しいと思う利にかなった行動や考えすることを「正義」【せいぎ】といいます。

人の道から外れたことをしない、「正義を貫いて正しく前向きに生きている人の行動を意味する言葉です。

「正義の味方」は、人々がお互いに支えあい、良い方向へと進めるよう促し、手を出して助けるといった意味があります。

主に、道理に合う行動や、ものの考え方に焦点を当てているものです。


「仁義」と「正義」の違い

「仁義」「正義」の違いを、分かりやすく解説します。

立派な人間性を完成させるためには、博愛と正義を持つことという孟子の思想からきているのが「仁義」です。

親分と子分の間で広まった言葉であり、愚かな行為したとしても情けをかけて許し、受け入れるといった親のような愛情が見られます。

もう一方の「正義」は、法に合った正しい義(すじみち)を表す言葉であり、道徳ある正しい行為や考えを意味する言葉です。

「仁義」の例文

・『江戸時代では、仁義を大事にすることが男の美学であった』
・『仁義を重んじることがヤクザ社会では大事なことである』

「正義」の例文

・『一般的な常識の観点から、道理が正しいことを社会正義という』
・『古代ギリシアでは、幸福こそが正義の証であると考えられていた』

まとめ

どちらも聞きなれた言葉ではありますが、人の情けに焦点を当てているのが「仁義」であり、社会的な正しい道徳を「正義」と覚えておくといいでしょう。

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