この記事では、“depression”と“recession”の違いを分かりやすく説明していきます。
「depression」とは?
“depression”の主な意味は3つあります。
1つめは、押し下げること、降下、沈下です。
今はあまり見ないかもしれませんが、揚げ戸というものがあります。
揚げ戸は上下に動く扉です。
縦に溝が入っており、溝にそって動きます。
この扉を閉めるときに、押し下げるという動作をします。
下に引っ張るような感じです。
押して下に向かって動かすことを、押し下げるといいます。
地面の場合は、下に押すようにするとくぼみます。
こういったことから、“depression”は、くぼ地という意味にもなります。
2つめは、気持ちや景気が下がることです。
気持ちが下がることは、憂うつや意気消沈などといいます。
ワクワクしているときは、気分が上がるような感じになりますが、それとは反対に憂うつなときには気分が下がるような感じがします。
景気が下がることは、不景気、不況といいます。
3つめは、低気圧です。
低気圧は周囲よりも気圧が低くなっています。
「depression」の使い方
下がる、低いという意味合があり、降下、沈下、意気消沈、憂うつなどの意味で使用されます。
“depression”は名詞で、数えられるときと数えられないときがあります。
くぼ地の意味では数えられる名詞です。
「recession」とは?
“recession”には、3つの意味があります。
1つめは、壁などのへこんだ部分です。
周囲よりも低くなっている部分を指しています。
2つめは、もとの場所から後退、儀式などの退場です。
後ろに下がる、引き下がることを意味しています。
たとえば結婚式の場合、式が終わってから新郎新婦が会場から出ていきます。
これが退場です。
3つめは、景気の後退、不況です。
景気が衰えることを意味しています。
「recession」の使い方
後ろに下がるという意味があり、後退、退場、不況という意味で使用をします。
“recession”は名詞で、数えられるときと数えられないときがあります。
壁などのへこみ部分の意味では、数えられる名詞です。
「depression」と「recession」の違い
2つの言葉で似ているのは、不況という意味です。
しかし、やや意味合いが違います。
“depression”と“recession”を比べると、不況の程度がひどいのは前者の方です。
“depression”は押し下げる、低下するという意味合いがあり、“depression”は後ろに下がるという意味合いがあります。
不況以外の意味では、それぞれの言葉が持っている意味は違い、“depression”は気分の沈みや低気圧も意味し、“recession”は後退や退場も意味しています。
まとめ
不況の意味が似ている2つの言葉ですが、それぞれの言葉が指す不況は程度が違います。
程度がひどいのは“depression”です。