『Decay』と『Rot』はどちらも『腐る』という自動詞です。
日本語でも日常生活で使う表現ですが、この2つの違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では「Decay」と「Rot」の違いを分かりやすく説明していきます。
「Decay」とは?
これは一言で説明すると、『対象が跡形もなくボロボロに腐敗する』という動詞です。
イメージとしてはただ腐敗している訳ではなく、成分が微生物などにより分解されてしまっている状態を指します。
例えば虫歯は『Tooth decay』と表現します。
これは虫歯菌が歯の成分を化学的に分解してしまう為発生するからです。
「Rot」とは?
一方『Rot』はどうでしょうか。
これは我々が一般的に持つイメージの『腐る』という動詞と覚えて頂いて問題ありません。
例えば、野菜や果物などの食材が腐っている場合はこの『Rot』を使います。
余談ですが、映画評論サイトに『Rotten Tomatoes』というものがあります。
意味はそのまま『腐ったトマト』。
これは『ひどい演技や内容に怒った観客たちが腐ったトマトを舞台に投げつける』という西洋らしい批判方法が由来でつけられたそうです。
「Decay」と「Rot」の違い
一般的な腐敗を表す場合は『Rot』。
微生物などで腐敗が進みボロボロに崩れて原型をとどめていないぐらいの場合は『Decay』という違いで分ける事が出来ます。
腐敗度合で使い分けられると考えて頂くと覚えやすいかもしれません。
「Decay」の例文
・『My tooth gets decayed due to my laziness. 』(私の怠慢のせいで、私の歯は虫歯になっている。=虫歯は虫歯菌で歯を分解してしまう為『Decay』を使う。)
・『When police found, the victim’s body was already decayed. 』 (警察が発見した時には被害者の遺体は既に腐敗していた。 = ほぼ原形をとどめていないぐらいに腐敗していた。)
・『My grandfather’s wooden house is in danger because the frame has been decayed. 』(私の祖父の木造の家は骨組みが腐ってしまっている為、危険な状態にある。)
『Rot』の例文
・『Hey Tony…Vegetables in the refrigerator are rotting… 』(ねぇ トニー…冷蔵庫の中の野菜が腐っているよ…) ・『Please watch out the floor. It is rotting away. 』(床に気を付けて下さい。腐りかけているので。)
・『We need to change the rotten political system in this city. 』(我々はこの都市の腐敗した政治システムを変える必要がある。)
まとめ
如何でしたでしょうか。
『腐る』という単語でも度合によって使い分けるのが『Decay』と『Rot』でした。
一般生活だけでなく、比喩表現としても使うことが出来る動詞ですので是非マスターしてみて下さい。