この記事では、“seem”と“appear”の違いを分かりやすく説明していきます。
「seem」とは?
“seem”の意味は以下の通りです。
1つ目は「~に見える」という意味で、自分にとって人や物がその様に見えることを言います。
2つ目は「~の気がする」という意味で、感覚的にそう思うことを言います。
3つ目は「~らしい」という意味で、不確定要素だけれどもそう思えることを言います。
上記に共通するのは「話し手が主観的にそう思うこと」という意味です。
「seem」の使い方
“seem”は@「~に見える」「~の気がする」「~らしい」という意味で使われます。
動詞として使われ、人の主観を表す構文で“It seems ~”“He/She/You seem(s)”など、最初に「~に見える」と言ってから内容を説明する時に使われることが多くなります。
基本的に、話し手が主観的にそう感じていることや、そう見えること、その様な情報を得ている時に使われる表現です。
「appear」とは?
“appear”の意味は以下の通りです。
1つ目は「見える」「見えてくる」という意味で、実際に目で見えることを言います。
2つ目は「現れる」「出現する」という意味で、人や物が目の前に出てくることを言います。
3つ目は「~らしいと思われる」という意味で、ある特徴を持っていることを言います。
4つ目は「発表される」「発行される」という意味で、作品が世に出ることを言います。
5つ目は「明らかになる」という意味で、はっきりと誰もが分かる様になることを言います。
上記に共通するのは「実際に目で見える」という意味です。
「appear」の使い方
“appear”は「見える」「現れる」「~らしいと思われる」「発表される」「明らかになる」という意味で使われます。
動詞として使われ、名詞形は“appearance”になります。
基本的に、実際に目で見える人や物、または誰にでもはっきりと分かる客観的なことに使われる言葉です。
「seem」と「appear」の違い
“seem”は「主観的にそう見えたり思ったりすること」という意味です。
“appear”は「客観的にはっきり見えたり分かったりすること」という意味です。
「seem」の例文
・『It seems he doesn’t like his job. 』
(どうも彼は自分の仕事が好きではない様に見える)
・『He seems like a very honest person. 』
(彼はとても誠実な人みたいに思える)
・『You seem tired. 』
(君は疲れている様だね)
「appear」の例文
・『It appeared they didn’t get drunk. 』
(彼らは酔っぱらってはいない様に見えた)
・『It appeared the rain clouds so we went home. 』
(雨雲が現れたので家に帰った)
・『He didn’t appear at the appointed time. 』
(彼は約束の時間に姿を見せなかった)
まとめ
今回は“seem”と“appear”について紹介しました。
“seem”は「主観的に見えたり思ったりする」、“appear”は「客観的に見えたり分かったりする」と覚えておきましょう。