この記事では、「裏声」と「ファルセット」の違いを分かりやすく説明していきます。
「裏声」とは?
裏声とは、裏返った声のこと。
その人が普通に話している音ではない、特別なキーをいいます。
いつもは低音ボイスなのに、急に高い声で話すことも「裏声で話している」といいます。
意識して裏声を出すこともあれば、電話口や初対面の人に対して「よく見せたい」という思いから、声が上ずることも。
裏声は声帯にある筋肉を動かしながら、鼻に抜けたような音を出していきます。
アニメの声優さんも使う手で、地声に比べて吐き出す息の量が多めになっています。
風をふくんだ声になるので、美声に聞こえます。
「ファルセット」とは?
ファルセットとは、オペラやミュージカルで用いられる技法のこと。
歌手や俳優さんが使う方法で、いつもより高いキーの音で歌うことをいいます。
オペラでは男性の歌手に用いられることが多く、女性のシンガーのように柔らかくて美しい音色が魅力的です。
お腹の腹筋を用いて、喉を開くようにして発声していきます。
「裏声」と「ファルセット」の違い
「裏声」と「ファルセット」の違いを、分かりやすく解説します。
裏声とはボイストレーニングで用いられる手法です。
カラオケで高いキーの曲を歌いたい時にも、このやり方を使います。
そしてファルセットは、オペラ歌手が使う技法です。
裏声に比べて難易度が高く、音域も高めに設定されています。
裏声は地声の反対側にあるもので「本来のその人の声ではないもの」として扱われ、ファルセットは「音楽技法のひとつ」として認められています。
違いを知っておきましょう。
「裏声」の例文
・『先生から電話があり、母が裏声で対応した』
・『鼻風邪をひいているのか、裏声のような声色だった』
「ファルセット」の例文
・『本場のオペラを観て、ファルセットに感動した』
・『彼のファルセットは、世界一素晴らしい』
まとめ
「裏声」と「ファルセット」の違いをお伝えしました。
それぞれの差を知って、日常生活に役立ててください。