この記事では、「口は災いの元」と「口は禍の門」の違いを分かりやすく説明していきます。
「口は災いの元」とは?
口は災いの元とは、不用意な言葉が災難を招くこともあるので言葉は慎んだ方が良いという戒めのことわざです。
「くちはわざわいのもと」と読みます。
何気なく口にした言葉によって、悪い結果を招いてしまうことを表しています。
古今分類集という書物に「口は是れ禍の門、舌は是れ身を斬るの刀なり」という一文があり、ここから口は災いの元という言葉が生まれました。
古今分類集は、中国の古典や詩文などを分類した書物になります。
「口は禍の門」とは?
口は禍の門とは、うっかり発言したことにより災難を招くことがあるので言葉は慎むべきという意味のことわざです。
「門」は「もん」と読む場合と「かど」と読む場合があり、どちらかが間違っているわけではありません。
「口は災いの元」と「口は禍の門」の違い
口は災いの元と口は禍の門は、同じ意味を持つことわざです。
古今分類集にある「口は是れ禍の門、舌は是れ身を斬るの刀なり」から生まれた言葉であることも共通しています。
漢字を見ると「口は禍の門」から「口は災いの元」に変化したと考えられます。
そのためどちらも正しいですが、口は災いの元という方がよく知られています。
口は禍の門はあまり耳にすることはありません。
「口は災いの元」の例文
・『口は災いの元というから人の悪口は言わないようにしなさい』
・『口は災いの元というけれど、我慢できずに文句を言ってしまった』
「口は禍の門」の例文
・『調子にのって秘密を洩らし嫌われたのはまさに口は禍の門の典型だ』
・『口は禍の門というから余計なことは言わないでおこう』
まとめ
口は災いの元と口は禍の門は由来が同じで、同じ意味を持つことわざです。
どちらも正しいですが、口は災いの元という方がよく知られています。
口は禍の門はあまり知られていません。