一般向けに販売される自動車には「普通仕様車」と「寒冷地仕様車」2つの仕様があります。
具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「普通仕様車」と「寒冷地仕様車」の違いを解説します。
「普通仕様車」とは?
「普通仕様車」とは、「標準的な環境下での使用を前提にした自動車」です。
「普通仕様車」の使い方
自動車メーカーが生産する自動車は販売地域の一般的な環境下を前提にして設計されます。
地域における標準的な環境下での使用を前提にした仕様の自動車が「普通仕様車」です。
各種装備や部品など標準的なものが使用されており特別に目立ったところはありません。
購入時特に指定しない場合は自動的に「普通仕様車」が納入されます。
「寒冷地仕様車」とは?
「寒冷地仕様車」とは、「特に気温が低い地域での使用を前提に装備や部品を寒さに耐えられるようセッティングした自動車」です。
「寒冷地仕様車」の使い方
気温が著しく低い低温環境下では機械が正常に動かない可能性が高まります。
自動車の場合はバッテリーの性能劣化や各種液体の凍結による不具合などが予想されます。
低温に伴って予想されるトラブルに対してあらかじめ特別な部品の使用や溶液の濃度アップなど対策を施した特別仕様の車が「寒冷地仕様車」です。
「普通仕様車」と「寒冷地仕様車」の違い
「普通仕様車」と「寒冷地仕様車」の違いは「寒冷地でも使えるかどうか」です。
一般的に寒冷地とはマイナス10度以下になる地域を指します。
外気温が恒常的にマイナス10度以下になる地域では「普通仕様車」だと各部の凍結や電装系のトラブルなどにより正常に動作しない恐れがあります。
低温を想定した「寒冷地仕様車」ならマイナス10度以下の環境であっても動作するので寒冷地で利用するなら価格は少々高くなっても「寒冷地仕様車」が必須です。
「普通仕様車」の例文
・『東京なら普通仕様車で問題ない』
・『生産される車の9割は普通仕様車だ』
「寒冷地仕様車」の例文
・『北海道なので寒冷地仕様車が必要だ』
・『寒冷地仕様車の中古車は弾数が少ない』
まとめ
「普通仕様車」と「寒冷地仕様車」は低温対策の有無で区別されます。
寒い地域で車を買う場合はとても重要なので違いを知っておきましょう。