多くの人は、一生に一人くらいは、「恩師」と呼べるような先生に出会っているのではないかと思います。
それは、かけがえのない思い出で、自分を形作る要素の一つになっています。
この「恩師」とは何でしょうか。
「師匠」とどう違うのでしょうか。
この記事では、「恩師」と「師匠」の違いを分かりやすく説明していきます。
「恩師」とは?
「恩師」とは、「自分にとって恩がある師」という意味の言葉で、特に感謝の意味を込めて呼ぶことが多いものです。
「師」という文字にはもともと宗教的な指導者のことで、そこから一般的に人にものを教える立場の人を呼ぶような文字です。
英語では「teacher」なのですが、この単語だと尊敬の意味がこめられないので、「mentor」のほうが近いかもしれません。
「師匠」とは?
「師匠」とは、「自分に多くを教えてくれた師」という意味の言葉で、一般的には「先生」に尊敬を多く追加するものです。
多くの場合は、学問や技術的にすぐれたスキルを持っていますが、もっと軽い意味でも使用されます。
英語では、やはり「teacher」ですが、もう少し尊敬をこめると「master」かもしれません。
「恩師」と「師匠」の違い
「恩師」と「師匠」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、自分の先生のことを尊敬をこめて呼ぶものであり、日常的に使われるという意味でも同じです。
唯一のニュアンスの違いは、「恩」と「匠」の違いにあるでしょう。
それは、「恩師」が「自分にとって大きな恩がある先生」という意味を持ち、「師匠」には、「匠」としてのスキルに尊敬の念を抱いているという部分があります。
ただ、「師匠」に恩がないわけでも、「恩師」にスキルがないわけでもないので、この違いはあくまで相対的なものです。
まとめ
この記事では、「恩師」と「師匠」の違いに関して説明してきました。
最近では、割と簡単に「師匠」という言葉を使うようになって、場合によっては相手を軽く見ているような場合もあるのは、残念なことです。