「横領」と「背任」の違いとは?分かりやすく解釈

「横領」と「背任」の違いとは?分かりやすく解釈違い

この記事では、「横領」「背任」の違いを分かりやすく説明していきます。

「横領」とは?

「横領」「おうりょう」と読みます。

意味は、「法律用語で、他人または公共のものを、不法に自分の物とすること」です。

他人の財産や、公共で使用するものを、許可なく自分の所有にしてしまう違法行為を表します。


「横領」の言葉の使い方

「横領」は名詞として「横領する・した」「横領される・された」「横領罪」などと使われます。

「横」「よこ」とも読み「水平の方向にする」から転じて「ほしいまま」「勝手気まま」という意味、「領」「首筋」から転じて「重要なところ」「中心になって取り仕切る」「自分のものとして所有・支配する」という意味、「横領」「ほしいまま自分のものとして所有・支配すること」になります。


「背任」とは?

「背任」「はいにん」と読みます。

意味は「組織や企業に属している者が、自分の利益の為に地位や役職を利用して、組織や企業に損害を与えること」です。

本来自分が全うすべき役目を果たさず、組織にそむくことです。

「背任」の言葉の使い方

「背任」は名詞として「背任する・した」「背任行為」などと使われます。

「背」「せ」とも読み「背中」から転じて「背中を向ける」「逆らう」「そむく」という意味、「任」「まか(せる)」とも読み「引き受けた役目」という意味、「背任」「引き受けた役目に逆らい迷惑をかけること」になります。

「横領」と「背任」の違い

「横領」「ほしいまま自分のものとして所有・支配すること」です。

「背任」「引き受けた役目に逆らい迷惑をかけること」です。

「横領」の例文

「横領」の例文は以下の通りです。

・『彼女は売上金を横領して罪に問われた』
・『彼は友人との共同資金を横領して逃げた』
・『上司が横領罪で捕まるのも時間の問題だ』

「背任」の例文

「背任」の例文は以下の通りです。

・『社長が背任の容疑で逮捕される』
・『彼のしたことは背任行為に当たる』
・『契約の内容から担当者に背任容疑がかけられている』

まとめ

今回は「横領」「背任」について紹介しました。

それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。

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