この記事では、「上述」と「前述」の違いを分かりやすく説明していきます。
「上述」とは?
「上述」は「じょうじゅつ」と読みます。
上で述べたことを意味する「上述」。
以上に述べたこと、すぐ前のところで述べたことを指す際に「上述」を使用します。
例えば、「上述で述べた通り」や「上述の通り」などといった形で使用します。
この場合、「以上に述べた通り」や「すぐ前のところで述べた通り」といった意味になります。
類義語は、「先に述べた」や「すでに述べた」「先ほど述べた」「前記の」などになります。
また、「上述」には「上」という漢字が用いられていることから対義語は「下述」のように思われますが、「下述」はあまり使用される言葉ではないため、「上述」の対義語は「後述」になります。
「前述」とは?
「前述」は「ぜんじゅつ」と読みます。
前で述べたことを意味する「前述」。
文中で以前に触れたことを指す言葉になります。
例えば、「前述で述べた通り」や「前述の通り」などといった形で使用します。
この場合、「前で述べた通り」といった意味になります。
類義語は、「先に」や「前段」「上記」「既に述べた」などになります。
また、対義語は後に述べたことを意味する「後述」です。
「上述」と「前述」の違い
「上述」と「前述」の違いを、分かりやすく解説します。
「上述」はすぐ前のところで述べたこと。
「前述」もすぐ前のところで述べたことを意味します。
つまり、「上述」と「前述」に大きな違いはありません。
どちらも、すぐ前のところで述べたことを意味する言葉となります。
「上述」の例文
・『明日は上述した内容について考察したいと思います』
・『上述がすべてではないため注意してください』
「前述」の例文
・『明日は、前述の通り配置について頂きたいと思います』
・『前述の内容については、明日、詳しくご説明させて頂きます』
まとめ
以上のように、同じ意味として使用することが可能な2つの言葉になります。