「図星」と「正鵠」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「図星」と「正鵠」の違いとは?違い

多くに人には、何回かは何か隠していることを相手に見透かされて指摘されるようなことがあったでしょう。

そのようなことを「図星」であると表現することもあります。

それでは、この「図星」とはどういう意味でしょうか。

また、「正鵠」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「図星」「正鵠」の違いを分かりやすく説明していきます。

「図星」とは?

「図星」とは、「ずぼし」と読み、元々は弓道で使う的の中心の黒い部分のことを表す言葉です。

そこから派生して、誰かが密かに思っていることをずばり指摘するようなことを示すようになりました。

多くの場合は「それは図星です」のように、使われます。


「正鵠」とは?

「正鵠」とは、「せいこく」と読み、元々は中国の弓で使う的の中心のことを表す言葉です。

そこから派生して、「話の核心」とか「最も重要な部分」を表すようになりました。

多くの場合は「正鵠を射る」あるいは「正鵠を得る」のように使います。

ここで、重要なのは、「正鵠を得る」の方が先に生まれたということです。

「的を得る」に関して、過剰に間違いだと攻撃する人たちがいますが、少なくとも「正鵠」に関しては「得る」の方が正しいというのは現在は定説となっています。


「図星」と「正鵠」の違い

「図星」「正鵠」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つは、的の中心という意味という部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。

この2つの違いを最も簡単に説明するなら、語源的な部分でも、的の中心であり、使われる意味やシチェーションもほとんど同じと言っていいでしょう。

しかし、ニュアンスの違いはあり、「正鵠」の方が書いた文章や小説のようなものの中で使われるのに対して、「図星」の方は話し言葉で使われることの方が多いというものです。

また、「図星」の方は「何かの主張がその人の思っていることに合致している」という限られたシチェーションでよく使われるという違いもあります。

「図星」の例文

・『今私が言ったことが図星ですね』
・『それが彼にとって図星だったようですね』

「正鵠」の例文

・『あなたの意見はほぼ正鵠を射るものです』
・『この議論の正鵠はそこではありません』

まとめ

この記事では、「図星」「正鵠」の違いを、解説してきました。

序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。

この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。

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