「水の泡」と「水泡に帰す」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「水の泡」と「水泡に帰す」の違いとは?違い

この記事では、「水の泡」「水泡に帰す」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「水の泡」とは?

努力してやったというのに、一瞬にしてすべてのものが駄目になることを「水の泡」【みずのあわ】といいます。

頑張って1週間ろくに寝ないで作業して作った物を手から落とし、木っ端微塵に割れてしまったとき提出できずに終わるのです。

また、前から企画していた催しが予算的に出来なくなれば、それまでの苦労がすべて台無しになってしまいます。


「水泡に帰す」とは?

やったことが無駄になってしまうという意味がある言葉を「水泡に帰す」【すいほうにきす】といいます。

水の上に浮かんだ水泡は大きく膨らみますが、いとも簡単にぱちんと音を立てては一瞬にして消えてなくなるものです。

「帰す」にはあるべき所に戻すといった意味があり、この2つの言葉を掛け合わせれば、努力しても簡単にすべて使えないものになるという意味になります。


「水の泡」と「水泡に帰す」の違い

ここでは「水の泡」「水泡に帰す」の違いを、分かりやすく解説します。

気合を入れて作り上げたものであっても、自分の失態により無駄になってしまうことを「水の泡」といいます。

もう一方の「水泡に帰す」は頑張ってやった苦労がすべて台無しになってしまうという意味があります。

すべての苦労がいとも簡単に消えてしまう悲しい状態を表せる言葉です。

「水泡に帰す」よりも「水の泡」の方が簡単にすべてのものが消えてしまう状態を表します。

「水の泡」の例文

・『10年もかけて慎重に企画してきたのに、水の泡になってしまった』
・『あと少しで楽譜も完成したのに、破けて使えなくなり水の泡になる』

「水泡に帰す」の例文

・『数年かけて練った企画も委員長の一言で水泡に帰す』
・『運動場に器具を設置した後、突風で飛ばされ水泡に帰すことになった』

まとめ

同じ「水」を使ったことわざではありますが、「泡」となるか「帰す」かに違いがあります。

どのような状況で使えばより言葉をうまく使って状態を表せるかに目を向けてみるといいでしょう。

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