この記事では、「情景」【じょうけい】と「状景」【じょうけい】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「情景」とは?意味
心に残る忘れられない光景を「情景」【じょうけい】といいます。
「子どもの頃の情景」といえば、忘れられないほど楽しかった家族との思い出や、田舎で遊んだ記憶が懐かしい気持ちと共に目の前に浮かんでくるという状況を表すわけです。
人の心に働きかけて、感情を刺激するような場面や自然の景色といったものを「情景」といいます。
「状景」とは?意味
人の心に訴えかけるような光景を「状景」【じょうけい】といいます。
今、必死で勉強を頑張り、都会の大学に通うために上京し、その建物が立つ光景は自分の心を掴むものとなるでしょう。
また、なかなか会えない息子と久々に会い、一緒に潜って遊んだ美しい海の景色を見ると感激するばかりか、嬉しい気持ちになるとき、その光景は「状景」というのです。
「情景」と「状景」の違い
「情景」と「状景」の違いを、分かりやすく解説します。
心にある感情を刺激するほど思い出深いことを「情景」といいます。
強く感動した場面を思い浮かべるとき「過去の状景」と言い表し、いかに自分の記憶に一生残っているほど素晴らしい光景であったかを表す言葉です。
もう一方の「状景」は衝撃を受けたり、感動した光景を意味します。
「幼い頃の状景が蘇る」といった使い方するように、自分のなかでもかなり記憶に残るほど感激して忘れられない場面を思い出すわけです。
「情景」の例文
・『田舎の美しい情景を思い出すたび、涙が溢れ出てくる』
・『恐ろしい情景に思わず全身が強張って動けなくなる』
「状景」の例文
・『自然の中で大好きな父と遊んだ公園の状景を思い出す』
・『子どもが楽しそうに青い海で駆け回る状景が思い浮かぶ』
まとめ
人の心に残る景色を表す言葉であり、同じ読み方ができますが、意味に微妙な違いがありますので、自分なりにうまく使い分けてみるといいでしょう。