この記事では、「規約」と「規定」の違いを分かりやすく説明していきます。
「規約」とは?
規約とは、ある組織におけるルールのこと。
誰が見ても分かるように、文書におとしこんだ資料をいいます。
その組織についての、取扱説明書をいいます。
規約に書いてあるのは、その組織の名前、そして活動拠点、役員の名前などです。
またどのような活動をしていて、何のために発足したのかを詳細に書いておく必要があります。
国における憲法のようなもので、組織に属する人たちがトラブルなく進められるよう、事前に目を通しておく必要があります。
「規定」とは?
規定とは、ある物事について定めた事柄のこと。
企業や組織の人たちが話し合って、付け加えた特別なルールをいいます。
例えば野球の規定投球回というとあらかじめ定められた、タイトル獲得のための投球回数をあらわします。
野球選手やサービスの利用者など参加している人たちが、守らなければいけない定めをいいます。
「規約」と「規定」の違い
「規約」と「規定」の違いを、分かりやすく解説します。
規約とはNPO団体や組織の、憲法のこと。
目的や活動内容など、全体像を示した書類です。
そして規定とは、一律にそう定めること。
おもに民間企業でも用いられる表現です。
それぞれの事情に対応できるよう、付け足したルールをあらわします。
規約は全体像をしめすため範囲が広く、規定は一部のルールについて指すため範囲が狭くなっています。
区別して覚えておきましょう。
「規約」の例文
・『役員同士で話し合い、団体の規約を作成した』
・『マンションの管理組合の規約に目を通した』
「規定」の例文
・『カスハラ対策のため、新しい規定を盛り込んだ』
・『試合に出るため、大会の規定を確認した』
まとめ
規約と規定の違いをお伝えしました。
規約とは管理組合やNPO法人など、ある組織の決まりをいいます。
おもに書面にあらわした文書のことです。
また規定とは、ある事情にもとづいた個別のルールをあらわします。
違いを抑えて、現場に活かしていきましょう。