この記事では、「金車」と「滑車」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「金車」とは?
滑車にロープかけて吊り上げたものを「金車」【きんしゃ】といいます。
主に、荷物を引き上げるため二叉や坊主といった上につけて建築現場で使うものです。
丈夫な金属製の滑車を指すものであり、簡単には取り外せず、しっかり固定されたものになります。
「吊り金車」は架空線をかけるときや、電力ケーブルを延長して通す工事のとき役立つものであり、衝撃を受けても壊れにくく、それでいて重過ぎず、丈夫なアルミローラーを採用しているのです。
初心者でも簡単に開き止めができるワンタッチの構造も使えるところになります。
「滑車」とは?
1本の軸を持った円盤が自由に回転して、下から上に重い物を吊り上げるときに使うのが「滑車」【かっしゃ】です。
円盤を支柱として、そこに切れにくい頑丈なロープをかけて回転させると、下にある重い荷物も力をかけなくても上げられます。
「滑車」の頭にはフックやシャックル、オフといった種類があり、さらにはロープを脱着しやすいように枠の部分が開くスナッチ型、重荷物が扱いやすいブロック型、重量がある重荷物用のブロック型が揃うわけです。
重荷物用は頭の部分が回転せず、固定して使えるためとても丈夫に作られているので作業に支障がでません。
「金車」と「滑車」の違い
「金車」と「滑車」の違いを、分かりやすく解説します。
セミとも呼ぶ「金車」は、上部に坊主をつけた状態で荷物を上に移動させるため、少しの力で引き上げられる「滑車」です。
軽く引き上げたいときは上下に対で「金車」を付けて使います。
雨や錆びに強いアルミ金車や、掛ける部分がフック型になっている「吊り金車」がよく現場で活躍している種類です。
もう一方の「滑車」は「金車」よりも重量が重い物を吊り上げる用に開発したものであるため、重荷物用であれば頭が固定され、鉄板やコンクリートといった物も安全に吊れるようになっています。
まとめ
現場で重い物を吊り上げるときにあれば大変便利な「滑車」と「金車」をご紹介しました。
どのような点に違いがあるのか専門メーカーの公式HPや動画で調べてみるといいでしょう。